禁断の技 空気圧センサー電池交換 本文へジャンプ


【警告】 禁断の技につき、一般人にはお勧めしておりません。
     「自分のケツは自分でふける。」
     怪人の鉄の掟を守れる人だけが立ち入れる領域かも(^_^;)


多くのGTRオーナーが驚くことではないでしょうか? 私も購入後に知ってびっくりしました。
タイヤに設置されている空気圧センサーの電池は交換できず、高価なセンサーの部品をそっくり交換して
さらに、専用PCリンクソフトとI/Fを用いてGTRにID情報を書き込んでやらなくてはいけません。
ついでに言うと、電池が切れる時とタイヤ交換がかならずしも同時に起こるわけではありません。
電池が切れた時にセンサーを交換しようとすると、タイヤの脱着もしなくてはなりません。工賃が跳ね上がり
ます…とても貧乏人にはついていけないシステムです(T_T)

ついにやってしまいました…

電池交換は、できないと言われてもハイそうですかと引き下がりたくない状況ですよね。
GTRのオナクラにも禁断の技に果敢に挑む先人たちがいました。彼らの尊い犠牲(笑)の結果、交換は可能であるという
ことがわかってきました。ただし、危険が伴います。

1.電池CR2032がスポット溶接?で接点に固定されていること。
2.電池CR2032に半田付けしたくてもボタン電池に半田付けはとてもとてもしにくいのです。

に尽きると思います。なんとかならないのでしょうか?

私のセンサーはブライト二年保証が切れる寸前に保証で無償交換してもらっています。現在交換後3年、その間の走行
距離は3万キロになっています。数ヶ月前の冬の凍結しそうな寒い日にはリアセンサーがローバッテリーの警告を出した
こともありました。その後は出ていませんが…。今回リアタイヤを交換することになったのですが、私のペースで考えると
次回は2年後です。
さすがに電池もそこまでもってくれるとは思えません。途中で切れるとタイヤの脱着という無駄な工賃が必要になります。
今回タイヤ交換にあたって、バイク購入時からお世話になっているお店の担当さんに頼んで、タイヤをはずすときにセン
サーもはずしてもらう。そしてセンサーを家に持って帰って電池交換する。センサーを持ってきてから新しいタイヤを付け
る…ということを了解してもらいました(^^)/ フツーのタイヤ交換店ではちょっと難しい条件かもしれません。

   画像  説明
今回、やってみようと思うようになった原動力
の一つがコレ。

ボタン電池の半田付けで検索していると、出て
きました。怪しいフラックスです。
通販で540円で買いました。

コレを使えば比較的簡単に半田付けができて
しまうというものです。
そんな都合の良いモノがあるのでしょうか?

やっぱり危険な品でした(;゜Д゜)

「電気関係への使用はしないこと」とあります。
だいたい強酸性のものですので、金属面を
腐食させてしまう可能性も大きいのです。
長い目で見ると表面が腐食してくる可能性も
大きいような…(^_^;)
  ちょいと実験です

使用済みのCR2032があったのでフラックス
を軽くつけて半田をつけてみると…あら不思議
確かに簡単にくっついています。
手で取ろうとしても取れないくらい協力に半田
付けされてしまっています。

半田付けに時間がかかるとボタン電池が高温に
なり性能が劣化しそうなのと、最悪の場合は
爆発する(そうなったと書いてあったHPあり)
そうです。これも、今回のハードルを上げるとこ
ろです。
とりはずされたセンサーユニットです。
電池交換が最初から考慮されていたら…どん
なに楽か…とほほほほほ。

  内側に爪があります。これと…

こちら側の爪と…
さらにはシールの下に隠されているネジを…
はずすと分解できます。

ネジには一般人が持ってない特殊な形の
ものが使われています。
が、HDDの分解などでも必要なので私は
最初から持っているのでした。
このドライバーセットも近くのDIY店で普通
に売ってます。
拡大の図

きちんとハマっていますねぇ。
美しい…
取り出して裏側です
時計ドライバーでスポット溶接の
部分をこじてやると…



マイナス側の端子付近には電池に
ショートしないように絶縁材が貼り付
けてあります。確かにコレやっておか
ないと、ショートしそうですよ(;゜Д゜)
ボタン電池をはずすことができます。

が、端子は平面性を失い凸凹になり
ます。このままだと接触も点接触にな
りちょっとビミョーですね。

電池交換開始です

怪しげなフラックスを用い、
端子を半田付けしました。
表側はすごく簡単に付いて楽勝か
と思いきや…裏側のマイナス側が
何回やっても何回なり直しても
駄目でした(T_T)
私の腕の限界です。


何度もやって加熱させすぎたせいか、
自分でつけた絶縁材が途中で剥がれて
ショートした?のが原因か…
2時間以上作業した後には電池の電圧
が1.5Vくらいしかありません(;゜Д゜)
完全に電池も逝かせてしまったようです。

断念です

仕方がないので新しい電池を用意し
リード線をボタン電池に半田付けです。
これはフラックスのおかげで意外と
楽にできました。振動ではずれないよう
グルーガンにて回りをかためておきます。
この方が振動に強そうです。


ここが振動で半田がとれると…いっかん
の終わりですねぇ…心配です(^_^;)
基板より出ていた端子を取り除き
リード線を半田付けします。

実はこの部分への半田付けは駄目
でして、基板の上面へ直接半田付け
することになりました。
意外とセンサー筐体が小さくてリー
ド線が収まらないのです(;゜Д゜)
リード線がこれでも太すぎ。
元の端子の厚さは薄いので蓋がし
まりません。
3カ所ほどプラスチックを削って
リード線が通る場所を確保しました。

本来はボタン電池をきちんと固定する
ための小さなゴム(黄色いバネみたい
な形)のがあるのですが、これもはまり
ません。
蓋を閉めるまえにグルーガンで電池の
まわりを少し埋めて振動しにくくしておき
ました。それと蓋もしまりにくいくらいに
キツキツなので…そう中で動かないでし
ょう(だと良いな)

電池にフラックスを塗って半田付けしま
したが…金属面があとから腐食して接触
不良にならないと…いいな…(^_^;)

取り付けて走行してみました。

とりあえず表示はされたので死んでは
いないようです(^^)/

あとは、次回タイヤ交換までもってくれた
らバッチリ…ということですが…どうなるこ
とやら…^_^;)

関係無いですが…フロントのセンサー
からの情報が時々出ません…というより
結構出ません。

気のせいか3年前にHIDを付けたころか
らそうなっているような気がしますが、
どうなんでしょうか?


ということで、不安要素てんこもりの電池交換になりました。よい子は、ちゃんと純正センサーを交換して下さいね。
ま…無くてもバイクは動くんで…失敗しても…(T_T)になるだけですけどね〜。


                                      戻る