2009/07/17 余部鉄橋ツーリング 本文へジャンプ


1000円高速があるうちに…

東北大震災の復興のため、1000円高速が終わってしまうようです。6月に入ると終わるようなので、今のウチに行きたいところ
に行っておかねば…という気持ちが涌いてきます。
ずっと前から企画していて実行できてなかったものがあります。それが今回の企画です。
日本海側まで抜け、うらぶれた三江線というローカル線沿いに三次まで降りてくるというものです。
鉄分が高いため、一般人の参加は無理です。これは一人で行くしかありません(^_^;)


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   今回も、ツーリングの経路をGoogleMapに表示し
   どこに行ったのか、どこの写真なのかがわかるページ
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体調は微妙ですが…天気は良さそうです)


2011/05/14 晴/曇

職場で、喉が調子悪いという初期症状から発熱する風邪が流行っています。私も微妙に喉が痛いです。数日前から風邪薬を
飲んで誤魔化しながら過ごしています。体はどうもないのですが…なんとなく不安で一杯です(^_^;)
しかし…天気は良さそうです。コレを逃すと後がありません。Shinさん達とは別途、もうすこし東側の日本海側に抜ける計画が
ありますが、コレも捨てがたく行ってしまうことにしました。
当日は4時起きの5時出発です。
気温は思ったより低くないようです。いつものように給油でスタート、高松中央ICより高速に入ります。
風邪気味なので薬を飲み、保温のためメッシュジャケットの下は、防風インナーとマイクロフリースを着ておきます。
今日は天気は悪くありませんが…若干風が強いようです。瀬戸大橋でも多いに振られましたよ…。


いつものところでいつものように給油


高速は朝だというのに、意外と交通量があります。瀬戸大橋を抜け、山陽道に入るとなおさらでした。1時間に1度のペースにて
休憩を取ります。朝なので気温は20度を切る程度。寒くもありませんが、グリップヒーターは入れておきます。意外とこれがありがたく
感じてしまいます。風邪気味なのでしょうね…(^_^;)


福山SA

奥屋PA


すっかり忘れていました。喉の調子が悪いのです。沼田PAに入り、のど飴を買ってナメながら走ります。


沼田PA

のど飴


広島付近ではさすがに混雑しています。ですが、ペースが落ちるほどでもありませんでした。広島から浜田の方へ抜けます。
道は一車線区間のある、いかにも…という田舎高速になっていきます。
金城PAにて高速最後の休憩をとります。


金城PA


高速を降り、国道9号線を江津に向かいます。意外と交通量は多いです。ちょっと「日本海側」に寄り道です。
国道沿いに石見海浜公園があり、ちょっと寄って日本海を見ることにしました。
が…風が強いこと、砂が舞っているというより飛んできて痛いくらいです。バイクが砂だらけになるので速攻で退散です。


砂が飛んでくる〜(泣)

石見海浜公園

日本海だせ〜(笑)


国道9号線を東に走ると江津に入ります。まず駅に寄ってみます。山陰線の駅であり三江線の分岐駅です。こういう地方の分岐駅は
なかなか味のあるものが多いのですが…。ちょっと、うらぶれていて残念。入場券を買って入るほどでもないようです。


江津駅前全景

改札口

ホーム


10時になりました。朝ご飯を食べたのは4時過ぎですので、お腹が減ってきます。コンビニで、いつものようにオヤツを買って
食べます。田舎に入るので、昼食がとれないといけないのでおにぎり弁当を買っておきます。
そのあと給油してから、三江線に沿って内陸部に入っていきます。


このあたりに多いポプラ…お財布ケータイのIDが使えない…(´Д`)


ここから江の川という川沿いに三江線が走っています。気のせいか川のつく駅名が多いかもしれません(^_^;)
今回は、あらかじめ駅舎を調べて、それなりに木造駅舎っぽいの残っている駅を選んで寄っています。本当は、もう少し多く
寄りたいのですが…さすがに時間の関係で無理です。
まずは川平駅です。イイ感じの木造駅舎です。ホームは片側の線路がはがされています。本数が少ないので交換する必要が
ないのでしょう。一日5往復ではねぇ…確かに。
最近、田舎の駅は、ちゃんと管理されているのか地元の人が大事にしているのか、ゴミ一つ落ちてないキレイな状態です。
老朽化してうらぶれているものの、そのへんは、国鉄時代の廃止寸前の駅舎とは大違いです。
昔は、宅急便もなく、荷物も運ぶという使命をもった国鉄だったのですが…今では荷物は廃止、人すらロクに乗らない空気を
運ぶ存在となっています。この路線も廃止の話が出ているようです([武]的感覚では時間の問題だと思いますが…)。
駅前…と言っても、ほとんど民家もなく、廃屋が残るだけでした。運ぶ人と物がなくなっては…鉄道の使命も終わったようなもの
ですねぇ。北海道と違って、長い歴史があるため無人の荒野にはならないのですが過疎化は避けられないようですね。


川平駅前全景

入口付近

駅名標

時刻表…激少(^_^;)

待合室

ホーム

駅舎…

レールが無い…

駅前の廃屋


続いて川沿いに下って川戸駅です。こちらも、木造駅舎ですが、左半分にはなにやら事務所が入っているようです。
やはり反対側の線路がはがされていました。ホーム上の待合室も撤去されているようです。ホームの端に、なにやら撤去
された土台が残っていました。何だったんでしょう(後に判明)。レールは無いのもの貨物の引き込み線跡も残っていました。


川戸駅前全景

入口付近

駅名標

待合室

ん…何の跡だ?

ホームです

撤去された待合室跡?

貨物用引き込み線跡

ワンマン用カーブミラー

絵馬風のメッセージ


江の川沿いをのんびり走ります。おや、最近はどこでも見かけるようになった鯉のぼりがありました。
河川法上では微妙な存在らしいですが(笑)


鯉のぼりが…


さて、どんどん行きます。このあたりは以前は三江北線と呼ばれ三次までが全通する前からある路線なので駅舎は古そうです。
次は因原駅です。隣に日通の子会社?の倉庫があり、駅舎の左半分が事務所になっています。やはりホームの片側の線路は
はがされて棒線化されています。


因原駅前全景

入口付近

駅名標

ホーム側より駅舎を見る

反対側は線路が無い…

ホームです


さて、お次です。ここは木造駅舎ではありませんが、比較的大きそうな駅です。有人っぽい…と言っても、時間限定の委託駅っぽい
ですけどね。構内には保線用と思われる倉庫や、保線作業車がありました。ん〜、よく見るとこの保線車は、ナンバープレートも
ついていて道路走行可能のようです。線路も道路も走行可能とは夢のDMV(デュアルモードビークル)っぽいですな(笑)


石見川本駅前全景

入口付近

駅名標

改札付近

ホームより

DMVっぽい…

保線車がとまってました


このあたりは、昼間は列車が無く、駅にもほとんど人がいません。おかげで、駅前の入口付近に堂々と駐車しています(^_^;)
都会では考えにくいのですが…駅前と言ってもほとんど何も無いところなので、こういうことが可能です。さて、お次は…(汗)

ここはステキな駅舎でも何でもありません。名前がどっかで聞いたことがある名前だったので寄りました…(笑)
国道に並行する細い県道沿いにありました。駐車も大変です。速攻で写真を撮って待避です。


竹駅前全景

ホーム

駅名標…えいっ![武]駅だ(笑)


どんどん行きます。石見簗瀬駅です。裏は川の土手になっています。川の水面より低いのかな?駅の側面には昭和47年に洪水
になった時の水位が書かれてあります。ん〜人の身長より高そうです(^_^;)
ちょうど正午になりました。お腹も減ってきたので、待合室でお弁当を食べます。水筒に入れてきた冷やしたお茶も旨いです。
風も適度にあり、とても過ごしやすかったです。もうちょっと量のあるお弁当にすりゃ良かったかも。しかし、本当にこのあたりでは
コンビニも無く、食料を得るのが大変そうです。


石見簗瀬駅前全景

洪水時の水位は…(汗)

駅名標

待合室

ホーム…ここも…

改札付近

弁当を…(^_^;)


午後からの後半戦です。
次は、浜原駅です。三江北線の終着だった駅です。このから南線と接続して全通したのが昭和50年とあり、記念碑が建っていま
した。既に、交通は道路に移行していて、無用の長物になるとわかっていた頃です。国鉄最後のあがきだったのでしょう。
開通はしたものの…今では1日4〜5往復の列車しか走っていません。開通以来、優等列車(特急や急行)も走らない、本当に
廃線寸前の路線となっています。どうやら去年、廃線の打診があったようです。いえ…今までもっている方が不思議です(^_^;)

ここで、さきほど謎の土台跡が何だったのかわかりました。あれは跨線橋(反対側ホームに渡歩道橋みたいなヤツ)の橋脚跡
だったのです。もっと古いヤツは鉄骨で組まれているのですが、この時代は丸くて太い鉄パイプみたいなヤツに乗っかっている
のですね〜。知りませんでした。


浜原駅前全景

三江線全通記念らしい…

駅名標

待合室

ホーム

古そうな駅名標が…

跨線橋の橋脚が…

荷物用引き込み線跡

駅前商店…まだ廃墟ではない


さて、ここからは、昭和50年代の新線となります。ステキな木造駅舎もありません。
ちょっと道の駅グリーンロード大和に寄ってみます。あまり人はいませんでしたが…バイクがやってきました。山口のXJR氏と
広島のGL1500氏でした。しばらく雑談します。次の目的地は?と聞いたら…お二人とも、宇都井駅でした。
鉄ちゃんではなさそうでしたが…このあたりの観光地?となっているようです(笑)
ボチボチと行ってみます。


道の駅グリーンロード大和

疲れたので安いドーピングを…

みかけなくなった旧GL


宇津井駅です。山間部にあります。って、駅は両側がトンネルで、それをむすぶ橋脚の上に駅があるのです。
駅が高いところにあるため、タワーの様に階段で上るのです。ええ…もちろんエレベーターの様なステキなものはありません(笑)
ここを14時くらいに通過する列車があるのか…と思ってましたが、どうやら北側で折り返しのようで、ここまで来ないようです。
一日4往復しか列車が無いようです。昭和50年以降の開通ですが…既に時遅し…という感じですよね。
待合室には駅ノートも多数ありました。訪れる人は多いようです。我々3人以外にも一般人のお爺さんが車でやってきてました。
やはり観光地(笑)なのです。
タワーは、コンクリートの構造物で、内装も全く無い、コンクリ打ちっぱなしの味気ないものです。外部のお疲れ度はそれなりなの
ですが、内部はそうでもありませんでした。


宇都井駅前全景

田舎道をGL氏もやってきた

タワー駅だ…

駅名標

ホーム

駅からの眺め

ワンマン用カーブミラー

コンクリ打ちっぱなし

駅ノートもある


さて、三次も近くなり残りも少なくなりました。良い駅舎はないのですが、変わったところを狙って行ってみます。

船佐駅はナビを信じて行っていると、次の長谷駅を通り過ぎて、三次に近づいてから川を渡って戻ろうとします。川沿いの道が
細いせいでしょうか。おかげで遠回りしてしまいましたよ。
なんだか、駅のホームと周りの境界線がわかりにくくだだっぴろい駅で、待合室っぽい小さな駅舎があるだけです。


船佐駅前全景

駅名標

ホーム

ワンマン用カーブミラー


今日の最後は…、なんと鉄道の新しい一分野として認められた?ウッシー氏が提唱する秘境駅の一つ、長谷駅です。
国鉄時代は駅よりは格下の仮乗降場であり、普通列車ですら通過するものがあるショボい駅です。…と言う割には、味のある木造の
待合室があります。駅ノートもありますね。三次より近いので車でのアクセスは道が細いものの、難しくはありませんが…ただですら
少ない列車の半分くらいが通過する、この駅に列車で到達しようとすると…かなり辛いものがありますね。さすが秘境駅(笑)


長谷駅 待合室

下側より眺める

駅名標

ホームより下を見る

ホーム



三次という、このあたりでは大きな町に出ました。12時のお昼ご飯がショボいのでお腹も減ってきています。コンビニで、サンドイッチと
おにぎりで栄養補給です。今日は比較的風が強いです。バイクのハンドル付近に置いておいたグローブが見あたりません。
片側は、すぐ下に落ちていました。もう一方がありません(;゜Д゜) 買ってまもないので…無くなると痛いです。
あちこち探し回りましたが…ありません。しばらくして、かなり離れたところを見ると、落ちていました(^_^;)
車にも踏まれてないようで…助かりました。おかげで写真撮るのを忘れましたよ…(汗)


で、ナビ様によると、ここから家に帰るのは、三次ICより中国道に入って帰れと出ます。が、無視して国道で尾道まで降りることにしま
す。距離的にはこちらが近く、時間は多少かかりますが、味気ない高速を走るよりはおもしろそうです。

道の駅、クロスロードみづきです。ちょっと眠たくなってきているのでコーヒーを飲みます。おや、ここでは自動販売機すらお財布ケータイ
対応です。ケータイをかざすだけでコーヒーが飲めます。


道の駅クロスロードみづき

こうやってケータイをかざすだけで…

コーヒーが飲めます


目の前にセルフのガソリンスタンドがあります。エネオスのセルフのうち新しいものは、たいてい支払いにお財布ケータイが使えます。
これも便利です。このままだと帰りまではガソリンが持たないので給油しておきます(^^)/


目の前のガソリンスタンドでも

こうやれば…

給油できてしまうのです


結局、三次から尾道まで…混雑することはありませんでした。田舎の国道を快調に走れました。
尾道ICから高速に入ります。やはり山陽道は混雑しています。が、制限速度くらいでは流れており、瀬戸大橋に入るところでも渋滞
はありませんでした。橋を渡る前の粒江PAにて最終休憩です。


粒江PA 最後の休憩


そして、今は1000円で渡れる瀬戸大橋を渡り、高松に戻ったのでありました。帰着は19時前でした。




                  今回の走行658km、無事故無違反無転倒。



                                   
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