TB1eカスタム



CT-125ハンターカブの特徴です

コレを勘違いして買うと、トホホになると思うので是非ご参考に。

オフ車じゃないと強く思います。

基本的にスタイルだけアドベンチャー「風」にしたものだと思います。
発売当時は雑誌などで、いかにもオフ車として扱う記事が多くて騙された人多数だったことでしょう。
思わずライダーキックして砕いてしまいたいくらいでした。

確かに歴代カブの中でも一番オフロードに強いことは間違いないと信じていますが、レベルが遙かに違いそうです。
大型ロードを持っている人がサブでオフ車としても使える…と勘違いするとガッカリすることでしょう。
(大型ロードで行くよりはずっと良いですけどね〜)

私は古いですが、当時から不人気だったHONDA XL-250 Degreeという入門用オフ車を持っていました。
ど素人の私がいきなり剣山スーパー林道を走っても、「楽しい!」「なんでこんなに普通に走れるんだ」と感動を覚えました。
サスがそれなりのオフ車なのか、乗っていてバイクが壊れそうな感じのひどい振動もなく「走れてしまう」感があります。

ハンターカブはストロークこそ長くとられているようですが、普通のオンロード車じゃないかと思います。
タイヤも標準のものは、ダートではほぼグリップしません。(当たり前ですが)

ダートを走ると「怖い(オンロードではあまり感じなかったニーグリップできない欠点がオフロードでは顕著かも。フロントも17インチだし…。)」「バイクが逝きそうなひどい振動」「タイヤもグリップしない」と感じました。楽しくないのです。
イメージではダートに出会っても「バイクも軽いし、かな〜りゆっくりと両足付きながらなら走れないことは無い」感じです。

では、何が良いのでしょうか?

○ロードの走りは普通のバイクです

今までのカブはロードを走っていてもなんだかたよりない感じでコーナーリングも不安でした。
ブレーキもドラムは効きが弱く不安でした。

が、ハンターカブで走ると、驚くほど普通に走れます。もうカブじゃないという感じです。
カブはニーグリップできないからコーナーリングが不安…ではなくなって安定がある程度ありました。

ブレーキが両輪ともディスクになりタッチも良く効きも強力です。
フロントのサスが普通のバイクと同じになっているのがステキ過ぎ!

○燃料タンクが5.3Lです

カブの中では一番の容量です。
(でも…ホントはもう少し欲しい)

○燃費は比較的良い

うまくやれば60km/Lをキープできる。
下手すれば割るのでクロスカブよりは燃費が悪そう。

○荷台は比較的大きい

面積だけは広くて良いのですが…

○遠心クラッチはやっぱり

クラッチ操作が無いのは寂しい反面、やっぱり楽(笑)

アドベンチャーなスタイル

とてもアドベンチャーなんてできない小型バイク。
自分もアドベンチャーなんてできない環境下にいる。
でも、眺めているだけでアドベンチャー気分になるのは魅力だと…思う。

トランポに乗せやすい(小さくて軽い

所詮はカブ。
私のN−VANにも比較的簡単に乗る。
遠心クラッチなのでエンジンの力を借りての搬入も容易だ。

ビミョーな点は?

○チューブタイヤです

実質なんちゃってアドベンチャーのオンロード旅バイクなのでパンクが一番の敵です。

今やクロスカブもチューブレスタイヤになりましたので、キャストホイールをオプションで用意するべきです・

○チェーンケースがありません

フルカバーのチェーンケースはカブの美点の一つです。
若い頃はダサいと思っていたのですが大間違いでした。

さすがにシャフトドライブを要求するのは酷ですが、チェーンケースがあるとメンテ性がまるでちがいます。
チェーンの汚れが全く違う。ほとんど汚れないのはもう驚異的です。
これもオプションで用意するべきです。

ロングツーリングに行った場合でもチェーン注油もチェーン引きも不要になるくらい有用です。
特に雨の後の違いは絶大かも。

○レッグシールドがありません

冬場と雨の日には重宝します。カブの美点の一つです。
オプションでも良いので用意して欲しいです。

○足つきが極悪非道です

カブなのににシート高800mmは問題外。
それだけではなく、股を開いた感じで足つきするので寸法以上に足つきが悪い。

軽いから良い?ではない。
なんちゃってアドベンチャーだけどノーマルカブの760mmにするべき。

○キャリアの形状がビミョー

カッコは良いのですが、ベルトを使って固定しようとした場合、ベルトを通すところが意外と無いので大変。
最後尾が少し狭くなっています。デザイン的にはカッコイイのですが、後ろの方まで荷物を積むときに
ベルトが通らないのでとても困る。

キャリアの前端まで荷物を高く積むと背中に当たってしまう。
全てのカブでも同じ様な寸法だが、もう少し後ろにならないかと思う。

マフラーがアップマフラー

オフ車風のデザイン優先だが、排気口が耳に近いのでウルサい。

そして振り分け荷物がマフラー側に装着できないのは超問題。
ダウンマフラーもオプションで欲しい。

○エンジン出力特性に問題あり

オフ車風にするため低回転でトルクが出る仕様。
回してもパワーが出ない(6000rpm以上は非力)下手したら落ちる。
普段は悪くはないのだが、ツーリングではバイパスを法定速度の60km/hで走ることも多い。

平地でも回転数が比較的高く振動が大きくなる。
上り坂だと回転数を上げても馬力が出る仕様になってないので60km/h維持がとても辛い。

せめてC−125のギヤ比と出力特性にした方がオンロードツーリングには向くと思う。

コレはないだろうのメーター

どう手抜きをしたらこうなるのか聞きたいくらいのショボさ。

機能は無い、コントラストが低く、暗く小さく見にくい文字。
(さらに個人的にギアポジションは欲しい)

ただし、他カブより取付位置は目から遠く、老眼には優しいのはステキ(汗)

○超暗いヘッドライト

初めて夜に乗った時、ポジションしか点いてないのか?と思うくらい暗かった。
マジで責任者の首を絞めたいくらい。

○発電容量が所詮カブ

仕方がないことだが発電容量は少ない。

所詮125ccのパワー

これも仕方ないことだが所詮125ccのパワー、
ゆっくり(50km/h前後)で走るなら問題も少ないが、それ以上や坂道などでは苦労する。
250ccあれば高速以外では問題ないのだが…このへんが悩むところ。
でも昔乗ったXL−125R(12馬力)は、もう少しマシだったような気が…。


【結論】

問題はあるけど、ちょっとイジれば、私にとってカブの中で最高のツーリング仕様になると信じている(買って良かった)。
もしくはほぼノーマルでも、近場の山の中の舗装県道を走る日帰りツーリングなら問題は無いと思う。
軽くてフツーに走って気軽に細い道に突進できる楽しさは、大型バイクには無いと思う。

オマケ(150cc論)

私は島国である四国に住んでる。橋が内地からかかったせいでフェリーが撲滅された。
高速が走れるバイクなら問題無いのだが、淡路島経由で兵庫に行ったり、岡山に渡ることが困難になっている。
N−VANも持っているので積んで行けば行けないことはないのだが面倒。
以前は150ccのバイクに関して、国際的にメジャーだが、日本導入はメーカーの姿勢として問題ありと感じていた。
アレで高速が走れますというのはどうかと思う。250ccでも単気筒なら非力で辛いのに…。
だが、ここにきて橋が渡れないことを考えると、橋を渡るだけでも良いので高速が走れるのはステキに思える。
ハンターカブ150が出たら…マジ欲しい。
高速を走ることも考え、エンジン特性を高速よりにしてもらえればツーリング性能も爆上がり間違い無し!!

私のは旧型JA55なのでボアアップも比較的容易だ。が、エンジン特性(ギヤ特性)が変えにくいみたいで、
高速よりの特性にならないみたいなのでボアアップして普通二輪化するのは問題があると思っている。

【その後】

購入後3年が過ぎた。年間走行距離は1万キロを超え、既に3万5千キロを走った。
高速道路も走れないのに、この距離は割と走っている方だとは思う。
それくらい気に入っているということ。
近場の日帰りがメインだが、道内12泊の北海道ツーリングにも使用した。
その中で強く思うのが、私も購入前にあこがれた荷物満載のアドベンチャー感あふれるツーリングは…個人的には
やめた方が良いと強く思うようになっている。それなら大型で行けよということ…。
実際、北海道へは今までの中でも最も装備を減らして比較的軽量で行っている。
重い荷物を積むと後輪荷重がとても増えてバランスが悪く走りにくいし、せっかくのカブの軽量で取り回しが楽なところが
無くなってしまう。しかも、重いので坂が普段以上に登らなくて苦しい。
やはり日帰りで行っているように小さい箱を1つ積んで走るのが一番楽しい気がしている。