5月5日(土曜日)
いつものように4時起きです。なんとテントに夜露が降りていません。今回初ですが、最終日にコレは嬉しいです。撤収が楽なのは言うまでも無く、テントが乾いた状態で収納できるので帰って干すまで中で蒸れることも少なく助かります。素早く撤収、出発です。天気はどんよりと曇ってはいますが、今にも降り出しそうというわけではありません。雨雲レーダーでも全道的にもまだ降ってはないようです。今回は上陸以来まだカッパを着ていません。今日なんとかうまく雨を避けながら小樽まで行ければ、ノーカッパライダーが達成できるので頑張りたいです。更別のセイコーマートで朝食です。ここもコーヒーがありイートインで座ってゆっくり朝食できて助かりました。こういうちょっと大きめのセイコーマートが増えてきているようで、嬉しい限りですが、田舎に行くとまだまだコーヒーすら普及してなくて困ることも多いですね。実は今日はネタが無いのです。困ったあげく帯広と観光というキーワードで検索して出たのが、十勝が丘展望台。十勝川温泉のちょっと北という感じで、行ってみると山の中腹から帯広方面がよく見えるところ…という感じでした。天気がビミョーなので景色も栄えません。見ると下の公園で気球体験をやっています。2100円ですが、ちょっとだけ上がってすぐ下りるというものです。面白そうですが、後ろの展望台の方がずっと高いところから見下ろせるので乗り気しませんね。展望台から下に気球が見えてましたし(笑)天気の方はまだもちそうでした。少し北上したいと思いました。帯広の中心街を通るのは混雑しそうなので、国道241号線と平行に走る道道316号線を使い北上し、士幌町に入ります。コンビのコーヒーを飲みながらタブレットで雨雲レーダーを見て予想します。まだ1、2時間は大丈夫そうですが、どこへ逃げても降られても不思議ではありません。これは、向かってくる雨の境界線まで行って、降られる前に雨宿りして、止んだらダッシュで晴れる方向に逃げるしかありません。小樽付近は昼から回復に向かうというので、昼前に降られて過ぎたら小樽に逃げ込む策を考えたのです。経路は、道東道を使うのですが、鹿追経由、新得に入り、十勝清水から高速に入ることを想定しました。まずは、新得駅まで行ってみます。昨年駅巡りをしたときに新得の北側まで訪問済みだったからです。かつて、駅そば巡りをしたいた時に来たことがありました。駅は新得−富良野間が不通で代行バスになっており、しょんぼりかと思いきや、特急の走る路線ですので、それなりに活気が無いわけではありません。入場券を買って中を撮影して回ります。時刻は10時ちょっと前でしたが、駅そばは10時からで閉まっていました。せっかくですのでちょっと待って食べることにしました。私が一番乗りで食べましたが、次々とお客さんが来ていました。元々新得そばが有名なのですが、それなりですね。次は十勝清水に寄ってみます。雨までまだ時間が少しありそうなので他に観光地が無いかとタブレットで探したのですが、めぼしいモノがありません。近所の清水公園に行ってみます。地元の人の憩いの場でした。貸しボートもある池があって、桜も咲いている文字通り町民憩いの場でした。が、外部の観光客が来るところでもありません。十勝清水駅に寄ってみます。ここも割と大きな駅です。雨も迫って来ているし、どこで雨宿りするべきか考えていたのですが、駅の自転車置き場を見ると立派な屋根があってGTRも容易に収納可能です。しかもおあつらえ向きに、駅の横には大きな観光案内所があり椅子とテーブルがあり、無料Wi−Fi環境までありました。GTRを自転車置き場に格納し、パソコンを持ち込んでまったりしてみます。雨雲レーダーでは、まもなくこのあたりの雨のはずです。椅子に座ってテーブルに置いたパソコンでレポートの文章を作成していました。雨の予想の時間が来ても、確かに暗いのですが雨は降ってませんでした。予想が少しズレているのかもしれませんし、雨の境界線上にいるのかもしれません。12時前に予想より雨の範囲が急速に縮まったので、思い切って出ることにしました。夕張や占冠あたりで弱く降っていますが、突っ切れば降られる時間も少なそうだからです。十勝清水から高速に入ります。占冠PAに入り雨雲レーダーを確認します。どうも弱い雨の表示が出ていますが降ってません。ギリギリっぽいですね。と、PAを出た瞬間、雨粒が来ました。なんてついてないんだ…とカウルに隠れながら走ります。ずぶ濡れになるほどの雨ではありません。カッパを着ることもなくギリギリの走行を続けて、なんとか夕張を超えます。途中、ちょっとキツ目に降った時もありましたが弱くなって霧雨になった時も多く、ノーカッパで突っ切りました。追分付近まで来ると、すっかり普通の曇り空になって危険ゾーンを過ぎた感じで明るくなりました。これでなんとか無事小樽までノーカッパで行けそうです。小樽に降られないよう行くことに専念したため昼飯を食う暇がありませんでした。小樽到着が15時、どうせ夜は船に乗って飲んで食ってなので昼飯は諦めました。ちょっと早めに小樽に入りたかったので雨の突破もしたのですが、その理由は小樽にある石原裕次郎記念館に行きたかったのです。ここはずいぶん前からあるのですが、小樽には毎年のように来るので「いつでも」感がありました。ですが、ついに施設の老朽化のため今年夏で閉館することが決まりました。ということで、今入っておかないと入れなくなるのです。すでに夕方の雰囲気になっていたせいもあるのでしょうが、記念館の中にはそれほどお客さんはいませんでした。無料で入れるところ(実は私が見たい時代の車やバイクはここがほとんどなのですが)と1500円必要なところがありますが、廃館が決まっているのでは1500円を惜しむ場合ではありません。迷わず入ります。昔の映画の話や持ち物などの展示は、感慨深いのももありませんでしたが、無料部分を含む、西部警察や太陽にほえろあたりのネタは、かなり懐かしかったですね。太陽にほえろは高校時代、西部警察は大学時代でした。車の免許を取り立ての大学時代では、無駄にカーチェイスや爆発、発砲(笑)の大門軍団のマシンXやマシンRSなどは話題に上がりましたよ。でも…どっちかというと真面目に見るよりお笑い路線でしたけどね。ほんと、館内で放映されていたビデオを見ても、無駄にもう何でも…こんなものまで…と派手に爆発してくれて思わず笑って見てました。裕次郎記念館を満喫した後、まだ少し時間があるし、天気も回復したようなので小樽の南側にある毛無山の展望台に久々に行ってみることにしました。今日は雨で日が差さないせいか、気温はやや低めです。高速では電熱服もONにしないと微妙に寒いくらいでした。毛無山は小樽の町からすぐに行けるところですが、少し高度が上がると、なんだかひんやりして、山の上にはまだ雪が残るという感じで、本当にこの時期の北海道は春と冬が同居している不思議な感じです。展望台からは小樽の町がよく見えました。増毛方面に見える遠くの山々にも雪がしっかり残っていましたね。山を下りて給油し、小樽港に戻ります。これで今回の道内走行は無事終了です。道内ノーカッパ達成です(^^)/ いつものガソリンスタンドで洗車し、なか卯で晩飯を食べます。上陸時に食べた時にもらった卵無料券が役立ちました。そして上船待ちの行列につきます。早めの到着なので先頭でした。現場の整理のオッチャンによると今日のバイクは34台(少ないですね)、車は割と多くて140台程度ということでした。船は定刻の着岸で、着岸の様子を見物していましたがコレもいったい何回見たことでしょう。乗船待ちのバイクを見ていると4月に発売になったばかりのCRF250Rallyがいました。大阪の方で、お話をさせてもらいましたが、思ったより大柄で、とても250ccには見えません。丸目2灯のヘッドライトのデザインは賛否両論ありそうですが、全体的にはよく出来ていて欲しくなるモデルでした。Degreeが逝ったら是非買いたいバイクですね。乗船は定刻通りで、今回は荷物の船室への搬入も慣れたもので上手くいきました。乗る前は、天気の影響で船が揺れるかもしれないので荷物はバイクから降ろすように指示が出ていましたが、乗船するとそれは言われずラッキーしました。天気が微妙に崩れていたせいか、途中で少しシケて揺れること、到着も15〜30分遅れるということが出港時からアナウンスされていました。揺れるのは久しぶりかも。出航時より先に高松に帰っていた何でも後方支援部隊の彼とSkypeします。最初は船尾のデッキで話をしていましたが、寒くなったので船内に入りました。最初は海岸沿いを走るので結構長い間北海道談義に花が咲きました。無料電話は重宝しますね。ということで、2時過ぎに就寝です。とりあえず道中は無事終了です。
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