北海道2018 その1 本文へジャンプ



2020年、新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、自由に旅行をしづらい状況になってしまった。1993年以来ずっと続いていた渡道も2020年は断念せざるを得ない状況だった。2020年度で退職したので、仕事のしがらみは少なくなったので今年はなんとかしたいと考えていた。60歳無職老人なのでいつでも行けるかというと、子供達の学校や嫁の仕事の関係で意外と自由にならない。観光客がまだ多くない、そしてフェリーもお安い7月初旬をターゲットにして、嫁の夏休みもそこに取ってもらった。が、5月を過ぎて予想外に札幌や小樽でコロナウイルスが蔓延し、道として緊急事態宣言が出されてしまう事態となった。が、なんとか6月20日に緊急事態宣言は解除になり、札幌や小樽には蔓延防止法が出されるというレベルまで落ち着いた。緊急事態宣言下ではフェリー会社も遠慮してキャンセル料無料にしているくらいだった。また、今年は7月だとフェリー料金が55歳以上だと15%引きになるというキャンペーンがあるのと、一番お安い期間は2人部屋の個室も追加料金無しで1人で使えるというルールがあり、それを利用するとバイク料金と合わせて考えると、お盆の寝台で行くよりお安く、個室のステートAで行けてしまう。タコ部屋の寝台で行くより安全っぽいのが良い。ということで、今年は7月頭の渡道を決行!出発前々日に自主的PCR検査を受け陰性確認。帰ってから潜伏期間5日後にも再検査をして陰性確認。道内へのコロナウイルス持ち込みと、道内からのお持ち帰りは無くほっとしている。今回は不要な外出自粛期間なので、自身の掲示板などへの情報開示も行わず、家にいるかのようステルス状態での渡道になった。せっかく燃える夏の北海道ツーリングのはずが、なんだか盛り上がらない感じが残念。でも、行けるだけマシ。

 2021.07.02 自宅 → 舞鶴 (曇/雨)

いつもなら仕事を3時くらいに抜けて帰り、5時に出発して22時頃の舞鶴到着だったが、無職老人は出発時間が自由に選べるようになった。金曜日発というのも変更可能なのだが、嫁の仕事や子供の学校などを考えるとこのパターンが一番良い気がする。期間も長くいたいが、7月はまだ子供の学校があるためそう家を空けるわけにもいかない。
地元でもまだ梅雨が明けず、最近は雨が多いというほどではないが、降る時間が予想がつかないことが多くて困っている。今日も高松では朝が少しマシで昼がギリギリという感じで、舞鶴は昼から夜にかけて非常にビミョーっぽい。夜まで雨の可能性すらあるという天気。嫁や子供たちを送り出した後、家の片づけをこなし10時に出発した。天気は明るい曇り。出発時に降ってないだけマシ。いつも様に高速に乗り走り出す。途中、鳴門PAにて雨雲レーダー確認。神戸付近で雨が降っているようなので要注意だ。鳴門大橋を渡って南淡PAにて再度雨雲レーダーを確認するも変わらず。そのまま室津PAまで進み、コンビニでおにぎりやサンドイッチを買って昼食とする。そのまま北上するも、急に霧っぽくなり雨が降ってきた。どうも淡路島の東側が降っていて西側はそうでもないという空模様みたいだ。急ぎ淡路SAに入り二輪用の屋根の下で雨宿り。雨雲レーダーでもひっかからない雨なので辛い。どうも明石、神戸付近は雨模様の様子。途中で缶コーヒーを飲んだりしながら1時間以上待つも雨雲レーダー的には変化無し。かなり暇なのでケータイを使ってメールを打ちまくっていた。雨が弱ったところでカッパの上だけを着込み走り始める。橋を渡る頃にはほとんど雨が降ってない。本当に場所によって降っていたり降らなかったりと読めない天気だ。そのまま走り淡河PAにて雨雲レーダーを再確認して出発したとたんにまた雨。もう全く読めない。それほど降ってはないので山陽道から中国道へ抜け、舞鶴道へと入る。まだ雨が少し来ているのでいつもの上荒川PAにて休憩しようとしたら、施設全体が工事中で屋根の下に入れない。そのまま北上し、西紀SAに入る。北海道へ行こうとしているのが丸見えの2台のバイクが居た。若い男女だがRVF400十ホーネット250という微妙に古いバイクなのが謎。彼らは雨の中出ようとするので、まだ舞鶴も雨模様だが行くの?と聞いてみたがあまり気にしてない様子だった。まぁ、後になったら舞鶴が晴れるという予報でもないのでそれもありかも。しばらく休憩していると、女の人が来て「虫平気ですか?」と聞く。「???」だったが、聞くと車の中に虫が入ってきて「きゃ~」らしい。行くと、リアドアの取っ手の中にカナブンっぽい虫が居座っていた。雨用のグローブをして軽く取り出してあげました。虫も逃がしてあげました。ゴキブリだったら私も逃げるところだが、カナブン程度で良かった。ということで感謝されました(笑)
またしばらく一人で様子見待機していると大きな荷物を積んだ岡山ナンバーのVTRがやってきた。やっぱり北海道へ行く人であったが、話を聞くと、なんと今年79歳で、定年した60歳からバイクに乗り始めたらしい。一人でキャンプで1ヶ月くらいと、信じられないくらい元気だ。私もあと20年くらい行けるかも…と雨の中気分が落ち込むところに元気をもらった感じだ。舞鶴方面の天気も変わらないので、カッパの下も着て出発。舞鶴付近では結構な雨足となってきた。高速を降りていつものガソリンスタンドで給油。屋根の下で雨装備を強化しておいた。そしていつものセブン-イレブンで朝食昼食おつまみを仕入れる。…と雨が弱まってきた。もう少しだけ待っていれば正解だったのかも…残念。フェリーターミナルには18時半くらいに到着。いつもならe乗船券で手続き無しで乗れるのだが、今回は年齢制限のあるキャンペーン切符なので受付にて年齢証明をして発券してもらった。コロナウイルスの影響で、体温測定が必須になりチケットに検温済みの半券をつけてもらった。これはe乗船券でも必要らしい。
今日は7月だし、コロナだし、どうせ空いているだろうと思っていた。確かに車もバイクも20台前後と少なかったのだが、自衛隊の皆様が乗るようだ。自衛隊の皆様は胃袋も丈夫なので、乗船後に売店のビール類が軒並み空っぽになるという話もあるので大変だ。夕食がまだだったので、ターミナル1階のレストランにてザンキ定食950円を食べた。西紀で一緒だった男女のライダーも食っていた。エアコンの効いた2階の待合いにて休息。雨はたいしたことないのだが暑くて中から蒸れている。汗を大量にかいてジャケットが湿っている。20時半くらいにあかしあの入港を写真に撮ったくらいで後はおとなしく座っていた。ここでもケータイメールが大活躍で、子供を含めメールを受けたり送ったりしていた。乗船開始は23時。直前には霧雨っぽくなっていたが乗船準備時にはギリギリ上がっており、カッパ無しにて乗船。今回は少ないせいもあって船尾の小部屋に駐輪。3甲板は自衛隊と乗用車を併せても半分程度とガラガラである。乗船後にすぐ売店にてビール2本確保。保冷用のロックアイスも買っておいた。今回は一番安い期間なので個室を1人で確保しても追加料金は不要。その上55歳以上限定の割引15%もあるので(手荷物二輪には適応外)、お盆時期にツーリストA+バイクで行くより安くステートAの個室で行けてしまう。コロナウイルス全盛なのタコ部屋は避けるべきなので仕方ない。船室に入るとエアコンも効いていて快適。プライベート確保の個室なので、上半身素っ裸になって宴会準備。船室備品のポットに氷とビール缶を入れて保冷確保。1本目は持ってきた保冷缶に入れて、何でも後方支援部隊の彼とタブレットを使って遠隔宴会。持ってきたヘッドセットのマイクが微妙だったので、結局タブレットのスピーカーフォン状態で使用したが、部屋に他にだれもいるわけでもなく何の問題もなく快適に宴会をした。さすがに全部動画付きだとデータ量も半端ないのでサウンドオンリーに切り替え。結局2時間半以上やっていたような気がする。個室のなせる技かもしれない。船の位置的には福井より北になると思うが…よく電波も届くものだと関心する。なぜか腹が減ったので自販機で200円のカップめんを買って食べた。ということで3時前にやっと就寝。初日から雨で疲れたべ。



給油から
午前中の出発

鳴門PAにて
雨雲チェック

雨雲が…怪しい…

南淡PA
既に霧っぽい

室津PA
コンビニで昼食を

淡路SAにて雨やどり
結構待たされた

上荒川PAこんな時に
工事中で屋根下使用不能

西紀SAにて
79歳のライダーに会う

舞鶴で給油しておく
雨が結構激しい

コンビニで食材補給
雨が上がりかける

舞鶴ターミナル
まだ日没前だ

バイクは少ないが…
自衛隊の皆様多数

夕食は
ザンキ定食

舞鶴ターミナル1階
食堂です

乗船待ち
雨は降ったり止んだり

ターミナルビル
すっかり夜になった

あかしあ入港
何度か見たな…

バックで接岸
迫力あり

岸壁では係員の
オッチャンが待機中

まもなく乗船
雨は上がって(^^)/

3甲板
自衛隊車両多数

初日からすっかり
雨に濡れました

何でも後方支援部隊と
遠隔呑み会を

ステートAの2人部屋を
贅沢に貸し切り状態


 2021.07.03 舞鶴 → 小樽 → 厚田 (曇/晴)

7時にトイレで起き、8時の船内放送にて再度気づく。10時前に本格的に起きたが、スマートウォッチ様は睡眠の記録はありませんとなっていた。なぜ??
買っておいたパンを食べていると船内放送で、僚船とすれ違ってますよという予告無しの放送があった。天候か風か…距離があるのでそのような処置にしたのか謎。もちろん汽笛の交換もなかった。確かに遠かったがとりあえず船室の窓から撮影。13時前にカップ麺を食って昼食とする。天気は曇っていたが、だんだん晴れ間が多くなってきている。13時半に売店が再開すると同時にビールを買って飲みながら、部屋の机でキーボードを取り出してこのレポートを作成している。実に快適だ。さすがに個室は違う。実は前回が2019年の子供との帰りの乗船がこのステートAなので2回連続で、帰りもそうなので3回連続となる…はず。16時前に風呂に行く。入った時は誰もいなかったが、出る頃には5人になった。おおむね年寄りっぽい人が多い気がする。17時には団体さん(自衛隊)がレストランで夕食を取っていた。18時に一般のレストランが開き、夕食(豚カツ定食)を食べる。普段なら上陸後にお安い、なか卯での食事だが、小樽もコロナウイルスが蔓延している都市なので長居するのはやめておく。船は定刻に着岸したが、下船は車が全て降りた後になった。下船する時に、西紀で会った岡山の79歳のジイサンが「エンジンかからん」と言って来たので「キルスイッチ確認!」と伝えたら「かかった」と喜ばれた。よくあるパターンだが、今後大丈夫なのかジイサン? 下船して、ターミナルに向かった。乗船前にヘルメットのシールドを掃除できなかったので雨で汚れたシールドを掃除するためだ。が、バイクを止めるとすぐに話しかけられた。GTRオーナーズクラブの人だった。岡山のたかさんでした。1週間前に来て今日帰るための乗船待ちだという。しばしバイク談義に盛り上がる。この1週間は雨に降られてないということで羨ましかった。が、彼は立ゴケしてパニアケースだけでなく、ライトも微妙に割れてとほほだという。私も立ゴケには気をつけなくては…。その後、2年ぶりの北海道を走り出したが、結構涼しくてびっくり。やせ我慢でインナーを着ることは無かった。が、グリップヒーターは使用した。銭函駅に寄ったが、うっかり一方通行を逆行して、タクシーの運ちゃんに怒られてとほほだった。ちょっとコースからは離れるが、手稲駅が近いので寄って北の大地入場券(1)をゲット。今年最初である。
その後、コースに戻り国道を留萌方面に向かって走る。寒いしお腹が減ったのでセイコーマートに入り、おにぎりと総菜(スパイシー豚スパ)を買って食べる。そのまま北上し、予定通り道の駅あいろーど厚田に到着。新しい道の駅である。施設のある第一駐車場は、主に札幌ナンバーの車中泊の車が多数であった。第二駐車場は小高いところになっており、とまっている車も1台だし、国道から離れていて静かだしいい感じであった。トイレが遠いのが難点だが、端っこにこそっそりとテントを張って速攻で就寝。空は星空がキレイで明日の天気も期待できそうだ。外は肌寒いがシュラフに入ると快適ですぐに寝てしまった。



僚船とのすれ違い
悪天候のためか遠い

昼飯は貧しく
カップ麺で

ビールを飲みながら
快適にレポート作成

夕食レストラン
カフェテリアは中止

メニューから注文して
後で受け取るシステム

トンカツ定食
レストランも空いている

まだ外は明るい
空も晴れている

あかしあ船内
まだ結構キレイかも

5階ステートA

北海道接近中
部屋の窓より

下船準備中
自衛隊車両下船中

岡山の79歳の爺さん
元気ですね~

いきなりオナクラの
岡山のたかさん

小樽ターミナルで
しばし歓談

銭函駅に寄ってみる
特に変化無し

手稲駅で
北の大地入場券(1)



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