いよいよ最終日。4時起床。準備をして5時前に出発できた。今日は大都市札幌を通過するし、移動距離が長いので早起き必須。札幌市内が混雑する前に通過して中山峠へと移動だ。起床時は明るい曇りだったが、札幌では日がさす程度の晴れっぽい感じだった。
札幌を抜けたところのセイコーマートにて朝食。中山峠にさしかかると曇ってきて霧がかって、フロントガラスに細かい水滴がついてきた。気温は朝方で20度くらいだったが、日が強くさしてない割には気温が上がってきている感じだ。すぐに25度や28度になってくる。湿気ているせいか爽快感が全く無い。リッチな方は車でエアコンを使って快適なのだろうが、貧乏人は燃費節約のためエアコン使用禁止なのだ。
昨日の宿泊地から小樽港までは、とっても近い。が、今日は一度南下して長万部経由なので軽く300kmを越える距離を移動しなくてはならない。しかも貧乏人は高速を使えないのでさらに厳しい。今回の渡道の目的の一つに、来年春に廃止されるだろう、室蘭本線の3つの駅を訪問しておくことがある。うち、2つは行ったことはあるのだが写真がビミョーだったので再訪となる。その前に洞爺湖沿いの廃ドライブインのかどや跡に寄る。ここは3ヶ月前に訪問しそこなったところだ。41年前に洞爺湖を撮った場所がわからず、現存するの別のドライブインにて撮影してみたが方向が全く違っていた。検討の結果、廃ドライブインがあることがわかり来てみたが、立派な廃っぷりでビックリ。廃虚マニア向きに朽ちていた。草木が茂っていて洞爺湖を見るところが無い状況だったが、建屋裏手に出て撮影してみたところ、まぁココだろうという感じに写った。とりあえず満足。噴火湾の海岸に出る寸前の豊浦町の公民館にD51が見えたので撮影。ナビが主要道ではなく、近道を指定していて走ったのだが、そこで偶然見つけたものだ。駅訪問は、大岸駅、礼文駅と回る。ここは日本一の秘境駅である小幌駅を訪問するときに立ち寄ったことがある。変化は特にないようだ。そして訪問していなかった静狩駅だが、意外と立派な木造駅舎があり、一般的な北海道の駅という感じだった。が、当然のことながら周りの民家も少なく、駐輪場の様子は既に廃駅同然という感じの様相だった。コレで今日の仕事の最低限はクリアだ。あとは小樽に戻るだけだ。長万部で給油して、国道5号線で北上するが、そのままだと変化が無いので、途中の黒松内から分岐して日本海側の岩内を経由することにした。天気が良ければ海岸線から見える景色が良さそうだが、今日はビミョー。今回の北海道最後の昼飯は、黒松内のセイコーマートだ。おにぎりとお安いパスタを選ぼうと思ったが、お安い弁当があったのでそちらを選択。最近のセイコーマートは、ホットシェフという店内調理の弁当が置かれているせいか、普通の冷蔵弁当のうち、米を使ったものがとても少ない気がする。麺類はそこそこあるのだが…。田舎に1軒しかないコンビニなので売り切れる可能性が高いため、11時半くらいには入ることが多いのだが、それでもダメ。今回は11時に入ったのでまだあったのだろうか。そしてお安いカップ麺と一緒に食べる。インスタントの味噌汁を買うよりお安くて喰った気がするし、汁もあるので気分が出る。日本海側に出て海岸線沿いを走る時は薄日さす晴れっぽい天気だった。が、ツーリングしたいという感じの天気ではない。どこか雨の臭いがするビミョーな晴れだ。食後海岸沿いを淡々と走っていると睡魔が来る。岩内のセイコーマートにてコーヒータイム。岩内を過ぎた幌似には旧岩内線の幌似駅が公園として保存されているので寄ってみる。保存状態は良いようで安心。国道5号に戻って小樽を目指して走る。途中、余市の手前のセイコーマートに入る。ここはイートインもある大きめのセイコーマートだ。隣がホクレンと便利なのもあって記憶にあるだけで2回は利用している。お土産にと120円前後のセイコーマートオリジナルカップ麺を買っておく。棚をよく見ると、偶然にも今日からのキャンペーンで、オリジナルカップ麺を2個買うと、オマケでオリジナルわさび塩焼きそばがもらえる(これも120円くらいだから超お得)ではないか。嫁の分も含めてガッツリと14個買ったので
焼きそばを7個もらった。なんだかお土産が50%増えた感があった。もうバイクを下ろさないのでお土産積み放題。小樽には14時半に到着。時間があるので春に来たときに火曜日定休日で入れなかった小樽市総合博物館に入る。ここは鉄道の屋外展示も数が多い。以前、来たときは閉館時間寸前だったのでゆっくり見ることができなかったのでそれのリベンジでもある。入場料は400円。館内はエアコンが効いて涼しい。今日は蒸し暑いので生き返る気がする。が、まずは雨がいつ降るかわからないので屋外展示から。気動車やディーゼル機関車、客車など多数展示されているが、雨ざらし状態。前回来たときも老朽化が激しく、金属製の車体に穴が開きはじめているところもあり、塗装も色あせてきていたが、さらにそれが加速していたような気がする。少しは再塗装していたような気がするが追いついていない。なんだかもったいないが、そこまで予算が無いのだろう。屋内展示は鉄道と共に、小樽港、それは石炭の歴史でもあるので、そのあたりの映像(古い写真多数)を使った解説があって見入ってしまった。明治の中期から後期と短い期間によくもこれだけのものが作れたものだと感心する。
この頃は、輸送目的で国鉄以外にも多くの民鉄があり、今から見ればかなりショボいものばかりなのだが、これまた見てみたかったと思わせるもの多数。よく写真が残っていたなと感心するばかり。行ってみたい、この時代。もっとも道路も整備されてないので文字通り大冒険になるだろうが。見学は1時間ほど。帰りの船の中の食料の買い出しなのだが、いつもは小樽の大きなAEONに行っていた。が、小樽総合博物館のすぐ横がAEON系のマックスバリューがあったのでそこで済ませてしまった。ショボいカップ麺やパンなどしか買わないのでAEONほど大きくない店は買い物が楽だ。続いて最後の晩飯なのだが、いつもは牛丼屋さんと決まっていた。が、セコマのホットシェフで食べてないメニューがあったので心残りだったので最後の晩飯もセコマとした。豚丼に半熟卵が乗った丼。半熟卵無しは既に食べていたのだが、ビミョーな違いで2メニューあるのは謎。ということで、最後の飯を済ませた時に、さきほどの店での買い忘れに気づく。すぐに戻って買い足し。時間がまだあるので駐車場にてタブレットとキーボードでレポート作成。終わってふと目を上げるといつのまにか隣に同色のN-VANが停まっている。降りて周りを見てみると、同年式、同色、4WD(札幌ナンバーなので当然か)そして、初めて見た、私と同じオプションであるリアバンパーから取る外部電源端子があった。が…運転席を見ると何か違う。初めて見たが6速MT仕様(自然吸気エンジン)なのだ。ある意味激レア。なぜか6速MTにはターボ仕様が無い。おそらく低速ターボとエンジンを回してなんぼのMT的走りがあわないのだろうが…。続いていつものセルフスタンドで給油をしておく。これにて北海道終了でフェリーターミナルに戻る。時刻は18時過ぎ。車もそれほど多くない。バイクも10数台というところ。天気は雨は降ってない。今日一日、予報ほど悪くなかった気がする。バイクの方々が集まって話をしていたので、今回も積極的に混じる。九州勢が多かった。カブ50で来ている若者。安く買っていじる強者だった。また、私が最初に北海道に来た時に乗っていたXL-125Rのさらに前モデルであるXL-125S(電装系が6V)の若者もいた。ライトは意外と明るいというのだが、今回レギュレーターが飛んで、今はライト点かないと言っていた。CB-750Fインテグラや旧V-maxも居て(こちらは爺さん)なかなか面白かった。お盆の北海道は現役組が多いが、時期をはずすと、強者老人や、謎の若者が出てくるので面白い。ここで雨がパラパラと少し降ってきた。たいして降らなかったし、すぐに止んで乗船時には問題なかったがライダーは大変だ。私は雨が来ても車に待避で何の問題もなかったが。乗船は23時(バイクは22時45分)。バイクは30台くらいか。車はそれほど多くはないのだが、なぜか恐怖の1甲板と一番下に入れられることになった。混雑時にはバイクもそこに入れられることもあるのだが、一番大きな2甲板の後部にある油圧ゲートスロープから下るという構造。広くは無くて混雑時の予備スペースと言った感じ。ここは上の2甲板がある程度出ないと開けてもらえないので下船時に最後の方になるのが難点。乗り込んで、船左舷(電波の届きやすい方向)にとったステートBの個室に入る。今回はビールもマックスバリューで仕入れてきている。無料の氷をもらってクーラーボックスに入れている。船内で買うと値上がりして1本400円だが、280円ほどで買えるのでかなりお得。船内も昔は350円ほどだったので、お高くなりました。そして毎度の何でも後方支援部隊の彼とスカイプで遠隔呑み会。今回の道内の話題で深夜2時まで話し込んだ。個室なのでとっても楽。位置的には積丹半島を越えて方向転換したくらいの位置まで走っている。電波はとても安定していて会話もとってもクリアだった。時代を感じる。ということで、2時過ぎに就寝。今回の北海道内の行動はすべて無事終了。 |