いよいよ最終日。起床は5時。昨日の曇天がウソのように晴れ渡り青空が広がっていた。急ぎ準備をして撤収。気のせいではないと思うが、大きな木の下にテントを張ったおかげでバイクもテントもほぼ朝露が無い。他の方々はしっかりとバイクも露で濡れていたので木の陰は悪くないと…個人的には思うが、皆さん空の展望が欲しいのか木陰は避けられているような気がする。葉や虫が落ちてきたり、雨の日はまとまって雨粒が落ちてきたり、雨が上がったのに後で葉から水滴が落ちてきたりするとは思うが、撤収を考えると木陰も悪くないと思う。あと落雷には注意らしい。頑張ったのだが1時間では完了せず出発は6時15分となった。朝は気温が低く冷える。上半身は寝るときのフリースにウインドブレーカーを着て、昨日のカイロを4個貼り付けている。下半身はパッチも履かずジーンズだけで十分だ(GTRの廃熱のおかげ)。グリップヒーターも全開である。いつものセイコーマートにて朝食。イスとテーブルがあって助かる。国道237号線を使って南下。ここはかつての富内線の跡が並行して走る。あまり痕跡が無いのだが、いつかは全部の駅に行ってみたいと思っている。今日は苫小牧から東室蘭の間の現役の駅訪問をしたいので先を急ぐ。定点観測の振内駅跡に寄ってみる。ロシアから里帰りしたD51が屋外展示されているが前からボロボロになっている。これも大きな変化なし。客車はライダーハウスとして使われていたが、今回観察するも既に使われている形跡すらない。広い構内に立派な展示館もあるのに残念な施設だ。ここから富内線は国道から少し外れる。線の名前の富内駅も広く立派な公園があるので寄ってみることにした。駅舎は保存され、しばらく来てなかったが保存状態はかなり良好。線路が残る構内もキレイな公園として整備されていた。客車が2両あって、ここもライダーハウスとして使われていたはずだが…外観は先ほどの振内駅のよりはキレイだがちょっと微妙かも。と、バイクが2台停まっていてZZR1100ライダーが出てきた。どうやら昨日宿泊されたようで、お話を聞くことができた。料金は500円で、向かいの小さい商店にて受付。内部も見せてもらったが、割とキレイで広く、談話スペースとしてイスとテーブルもある。しかも布団まであるのだ。ライダーの話によると布団も割とキレイだったということだ。受付のオバチャンの話だと利用者は多くはなくこの夏で20人ほどだということだ。あまり知名度も高くなく、国道から離れているので、かなりの穴場と思われる。いつ廃止になってもおかしくないが、雨の日の待避ポイントとして利用価値は高そうだ。ちなみに、定休日はあるもののすぐそばに地元の人が利用する安価な銭湯施設もあるという。貴重な生きた情報を得ることができた。そのまま国道まで南下し、苫小牧へと向かう。毎度のことながら苫小牧は大きな町なので交通量も多く通過が大変だ。グーグル先生は毎度のことながら、主要国道ではなく謎の道を案内して下さる。市内を謎の道にて通過中、偶然にも王子製紙の蒸気機関車を展示している公園の横を通過したので寄って写真を撮っておく。王子製紙のために苫小牧から支笏湖まで軽便鉄道が走っていたというから驚きだ。謎な道を通過すると普段は見ることができないものに出会うこともあるので悪くはない。苫小牧から東室蘭までの間の駅で、記念入場券を買ったことのある比較的大きな駅以外を訪問する。苫小牧を出ると、急激に過疎化して、コンビニすら無い地帯が続く。疲れたのでコーヒーでも飲みたいと思っていたが残念なことになる。こんなことなら苫小牧で飲んでおくべきだった。国道235号線は海沿いを走り、今日は天気が良いので見通しも利いてとても気持ちが良い。順調に駅を巡っていく。天気が良いので気温もぐんぐん上昇。錦岡駅で上のフリースとウインドブレーカーを脱ぐ。冬仕様から夏仕様に一気に変化する。今年の北海道の朝晩は涼しいを通り越して寒い。内地では灼熱が続いているのに不思議な気分。日中は過ごしやすく、絶好のツーリングシーズンと言ったところ。天気の良い時に駅訪問とは…少々残念な気分だが行程上仕方ない。本来は曇天などの盛り上がりに欠ける時にするのが理想なのだが…。今回の渡道で3回駅巡りをしたおかげで28駅の訪問ができた。残るは小樽から札幌、苫小牧へ続く都会の部分。そして札幌から旭川までの一部。学園都市線の都会部分など50駅ほどが残ることになった。都会の駅訪問は…駐輪の問題や有人駅だと入場料(今は高くなって200円)の問題もあって大変なのだ。虎杖浜駅を過ぎたところでやっとコンビニを見つけた。セイコーマートにて昼食。また、イスを出して駐車場でガッツリいただく。続いて駅訪問を続け東室蘭1つ手前の鷲別駅にて本日の訪問終了。今日は11駅訪問したが駅訪問はかなり疲れるので鉄分摂り(撮り)すぎ要注意なのだ。午前中は快晴で青空が気持ちよかったので、羊蹄山や積丹半島もキレイに見えるだろうから、行ってみたいと思っていた。が、天気はしっかりと曇りっぽくなってきた。フェリーの出航は23時半なので積丹一周強行軍も不可能ではないが、諦めて羊蹄山を回るコースを選択。グーグル先生に道案内を頼むと、いつも自分は羊蹄山の南側を回るコースを選択していたが、北側を回るコースに導いて下さった。こちらには、セイコーマートで毎日買っているペットボトルの水の原産地である京極がある。立派な道の駅もできていたが、特に用事はないのでパス。そのまま国道393号線で小樽に入ると16時くらいになりそうで早すぎ。国道5号線を選び、少し離れて岩内へ向かう途中にある幌似駅跡に寄ってみる。ちょうど1年前にもN−VANで来たばかりなのだがネタが無いので仕方ない。駅は国道バイパスから1つ筋を入るのだが、交差点には一旦停止がある。私は前の車がいたし、反対側からの交通もあったので普通に停止して、駅の公園駐車場に入った。奥にパトカーがいて一旦停止違反を虎視眈々とねらっていた。公園を撮影中も通行車を狙っているようだったが、交通量が少ない上、なぜか皆さんちゃんと止まっていたのでパトカーは空しく去っていった。油断すると違反で捕まるので要注意だ。公園は特に変化は無かったので国道5号線に戻り、道道1022号線を使って小樽に抜ける国道393号線に入り小樽へ向かう。余市経由の5号線は混雑するので避けている。こちらは交通量も少なく、割と走りやすい。最後に小樽に下るところはカーブの続く走り屋さんが喜ぶような道になるがGTRではヨイショなので嬉しくない。毎度の毛無山の展望台に寄って小樽市内を展望。ちょうど新日本海フェリーの新潟航路の船が出ていくところが見えた。小樽市内で最後のガソリン給油を行い、17時半到着。ちょうど良い時間なので、毎度のすき家にレッツゴー。毎度の定食だがカロリー不足気味だったので大盛りをいただく。それでも830円なのでマシ。続いてフェリー内で食べるカップ麺などを求めて手宮のマックスバリューへ。いつもはイオンに行っていたが、大きな店過ぎて駐輪も内部を歩くことも大変だった。昨年N−VANで来たとき、偶然手宮のマックスバリュを使ったが、フェリー乗り場からそう遠くなく、普通のスーパーみたいに気軽に駐輪して買えるので今回も利用してみた。食材とビール、無料の氷をゲット。次に行く洗車機のための小銭も、一部現金利用で購入してお釣りで100円玉をゲット。毎度のフェリー乗り場の前にあるガソリンスタンドにて洗車。400円なり。計呂地から遠軽までの間で雨に降られたというより、濡れた路面から跳ねる水で下部に細かい泥がついている。キレイさっぱり落としておく。最後に初日に泊まったオスパに併設されているセイコーマートにてオリジナル麺もゲット。おにぎりで筋子もあったのでゲット(私のお気に入りだが、今年はほあまり見かけなかった)。そしてフェリーターミナルに入り道内無事全行程終了。3227km走ったことになる。GTRも無事14万キロを超えて特に問題は発生していないので助かる。今日のバイクは少なく20台くらいだった。行きはライダーが外で待機し(暑いのに)集まったライダーで談義が盛り上がるのだが、なぜ〜か、帰りの船では行きほどそういうことが多くない気がする。涼しいのに皆さんターミナルの中で待っている。帰りで疲れ切っているのか?乗船は予定通り22時30分と車より15分早く最初に乗る。行きと同様、まずは買ってきた食材(これが意外と大きい)とビールを入れたコンテナのみを持って船室へ。ベッドメイクをしてジャケットを脱ぎ軽装になってトップケースを回収に行く。乗船時は甲板まで2回でも3回でも行けるので、その方が楽な気がする。下船時は1回のみだが、食材は完全に消費して無いので1回で持てる量になっているのだ。で、これまた毎度の何でも後方支援部隊の彼とスカイプで遠隔宴会。出航前の23時からスタートだ。彼は明日も仕事なので早めに終了したいのだ。出航は定刻より10分早く23時20分だった。乗せるトラックも乗用車もバイクも少なかったせいだろう。ということで、遠隔宴会も0時過ぎで終了。疲れているのですぐに就寝。寒くて寝にくい日も多かったが、今日はちゃんと布団もあって、Tシャツ1枚と半パンで十分。気持ちよく就寝。
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