北海道2024冬 その1 本文へジャンプ



日本最北端の宗谷岬での年越し。しかもバイクで参加&キャンプは日本中の変態ライダー(←褒め言葉)が集まる一大イベントだ。私も是非参加してみたいと思っている。が、スパイクタイヤ装備や厳寒期対応の装備などハードルは極めて高い。途中で吹雪こうものなら遭難モノのマジ本物のアドベンチャーだと思う。軟弱な[武]がいきなり挑戦するには厳しそうなので、下見に行ってみることにした。我がN-VANはこのための(なんちゃって)4WDだし、スタッドレスタイヤも装着しているのでN-VANでの渡道、車中泊でのチャレンジだ。北海道の国道の除雪は強力なので天候さえ荒れなければ普通に走れるのは1988年に自車で行った時にも体験済み。冬の北海道もそれ以来なのでとても楽しみだ。

 2024.12.28 自宅 → 舞鶴 (晴)

いつものように朝の家事を済ませる。 洗い物をして部屋を片づけ、残った荷物を積み込んで9時に出発。本来は1月2日に名寄の宿に泊まる予定だったのだが、宿主の健康状態によってキャンセルされてしまった。が、昨日、宿主夫婦やっているラジオ番組で奥様が香川名物の「かまど」を欲していることが判明した。2日は宿の近くを通るし、コレは買って持って行くしかないと思う。で、どこで売っているか検索すると…近所に支店があることが判明。朝の9時に店が開くのでちょうど良い。家から出て10分もたってないところで店に入ってお土産ゲット。今回も時間があるので高速道路は使わないで舞鶴を目指す。年末年始なので以前は割引があったのだが、お盆同様最近は祝祭日でも割引無しになっている。国道11号線を徳島に向かい、定点観測をしているJR引田駅に寄る。工事はあまり進んでおらず壁が形になってきたところだった。 天気は曇ってきた。鳴門北ICから高速に入り橋を渡る。580円とそれほど高くないので助かる。高速は逆方向(四国に入り込む方向)は混雑しており一部渋滞っぽくなっている。が、こちらはそれほどでもない。気温は7~8度と寒いがバイクも何台か走っていた。さすが年末年始の休みだけある。淡路島南のPAにて休憩。家の弟からメールが入る。登録の名い番号から電話があったが調べると新日本海フェリーだという。急ぎネットを調べると、10時に今日の便の遅れが表示されていた。おそらくこの連絡だろう。かかってきた電話番号に電話すると、やはり遅れの連絡だった。3時間ほど遅れるけど乗りますか? 乗るなら集合は0時半までに…ということだった。最近は、この手の連絡を電話やメールでしてくれる。大変な作業だと思う。そういえば、88年に自分の車で北海道に行った時は、舞鶴に着いてから欠航を知らされ、近くの安宿を紹介してもらい泊まって翌日に帰ったことがある。インターネットもケータイも無い時代だから仕方ない。高速を降りて淡路の下道を走る。南あわじ市のすき家にて昼食。年末の休日だけあって満員御礼だった。お昼はセット割引が効いて600円にて牛丼セットが食べられてお得だ。明石海峡大橋の淡路サービスエリアにスマートに入りトイレ休憩の後、橋を渡って神戸(垂水)へ。今日は比較的風が強くないので大丈夫だが、強風だと通行止めになって四国から出られないことがあるので要注意。朝もネットを調べて確認している。無事内地(←道民は本州のことを内地というのでエセ道民の[武]は岡山側を内地と呼ぶ)に渡り、北上開始。年末の土曜日なので渋滞こそしてないが、そこそこ混雑していてペースが上がらない。日が出てきたが気温はあまり上がらず7度前後だ。途中、道の駅北はりまエコミュージアムと丹波おばぁちゃんの里 でトイレ休憩。今日はゆっくり走っているのと、舞鶴の手前で温泉に入るので夕食が遅れそうだった。おやつが欲しくなったのでローソン入ってシュークリームとコーヒーで休憩。疲れたときの甘いものは旨い…がカロリーは心配だ。今日は出航が遅れて時間的に余裕が増えたし、波が高いと船の大浴場が閉鎖されてしまうこともあるので、今日のうちに風呂に入っておきたいと思っている。2年前にも利用した、国道沿いのたかお温泉に入る。800円はお高いが仕方ない。今回は車だしエアコンを入れなければ走っている際の燃費に関係無いのでヒーター入れ放題なのだが、内地からぬくぬくしていると体がなまるので、ヒーター無しで走っている。が車内は13~17度くらいはあって問題ない。が、日が暮れると足下が冷えた感じではあった。内地仕様でも上下の服はそれなりにしているが、靴がノーマルなので足下が涼しく感じる。あちらでも、ちょっとマシな靴下と、冬用の靴で対応する予定だが…どうなるか少し心配だった。舞鶴の手前で、ガソリン給油、そして毎度利用しているすき家に入って夕食。ここも繁盛しているが、お持ち帰りのドライブスルーの車が多いのにはビックリだ。やっぱりの牛丼セットで650円。乗船前の買い物も、もう面倒なので隣のミニストップで済ませておく。ラーメンなどは地元で買って積んできているし…。車はバイクと違って気楽に積めるのがステキかも。ということで、無事20時前に舞鶴到着。気温は6~7度といったところ。まずはターミナルに入って情報収集。船の到着は0時半予定で3時間半遅れ。電話にて指示されていたので窓口に行くと、小樽到着は2時間半遅れの23時半予定という。遅れを承知で乗るということで確認され、乗船証も再発行でスタンプで遅延承認済のハンコが押されていた。遅れて払い戻しの問題か遅れて文句言って金をせびるセコいヤツ対策なのだろう。新日本海フェリーも大変だ。駐車場にもそれほど車もなく、ターミナルにも人はボチボチだったので、さすが冬の北海道は空いている…と誤認してしまった。2階の待合いには無料Wi-Fiが飛んでいてビックリ。なぜか無料で使って良いという毛布まで用意されていた。他には特に変わったところはない様だ。ほどなく、車やバイクは乗船待ち位置に誘導というアナウンスがあったので、速攻で行った結果、2番目の位置を確保した。後ろに並んだISUZUの古い車に乗る爺さんは香川ナンバーだったが、冬も何度か来たことがあるという高松市内の人で何でも後方支援部隊の彼の町内の人だった。ずっとアイドリングで車内で待っていたが軽油どれくらい使用するのだろうか?最初は車の列は2列くらいと少なく、23時過ぎまで4列という、さすがに冬に車で行くヤツは少ないな…とまたまた誤認させられた。いつもは、乗船後には何でも後方支援部隊の彼と遠隔呑み会をしているが、出航が2時過ぎになるというのでさすがに断念。22時よりN-VANの後ろを宴会モードにして、出発前の遠隔呑み会とした。彼も今日は仕事で電話番で飲めないし、私もまだ乗船があるので飲めず、0%アルコールフリーのビール風飲み物で我慢。それでも2時間ほど24時前まで与太話をしていた。24時に外に出てビックリ。車は16列ほどありまるでお盆時期では?というくらい増えていた。第一列はバイクレーンだと思っていたが違っていて優先乗車の車が来た。宗谷岬を目指す強者はいないのか?と思っていたら、岸壁近くの一角に集められていた。5~6台はあるだろうが、カブ以外も居てビックリ。中にはここでスパイクの打ち直し?をしている強者までいる。ここまでスパイクで走ってきたら、雪もないのでスパイクぶっ飛んでしまうと思うのだがその対策か? 外の気温は6度と思ったより低くない。先ほどまでN-VANもエンジンをかけずそのままだし、服も薄い装備のままだったのでさすがに寒くなってきた。ジャケットの下の保温インナーを着込んでおく。エンジンをかけてヒーターを効かしてみたが、さすがに快適な温度になる。外が0度以上だととても幸せ。しばらく暖かい車内で待っていた。が、こんな軟弱な心構えでは道内は過ごせない(?)と思ってエンジン停止。宴会モードの後部でしばらく過ごす。ここは座布団や背中のクッションを当ててはいるが直角シートなので長い時間はさすがにキツい。24時には船が全く見えなかったので、車内で夜食のおにぎりを食ってまったりしている間に24時半になり外に出ると既に船(今日はあかしあ)が着岸して後部ゲートも開いている状態だった。い…いつの間に??予定通り着岸していた。ターミナルに行ってみると乗船時間の表示が出ていて車は26時20分とある。時々エンジンをかけて保温しながら時間を過ごす。予定より少し早く26時過ぎに乗船開始。待ち位置が2番目なのですぐに乗船でき、船内突入。プアーな旧2等寝台なのだが一番奥の1人で片側相手無しの位置なのでまだ楽な方だ。シーツを敷いて就寝準備。もう26時半を過ぎていたのですぐに寝ようかと思ったが、出航も早そうなので待ってみることに。船内もお盆時期くらい人がいて混雑状態。さすがにこの時間だと売店も開いてないので自販機でビールを買って、おつまみを持ち5階のサイドのテーブル席で飲んで出航を待つ。27時を少し過ぎる頃に無事?出航。到着3時間半遅れで3時間遅れで出航。30分の回復だ。到着予定が2時間半遅れなので、走行で30分回復する予定みたいだが、夏ならともかく冬でできるのか?という感じだ。出航後、部屋に戻る途中に売店を見ると開いていた。燃える商魂だ。アナウンスにより風呂は解放されたが、この時間では入る人がどれくらいいるか謎。でも、お盆並みに人がいるので混雑するかも。波が高いと明日の風呂解放も無いかも…の情報もアナウンスされていた。予報では波はまだそれほど高くないが風が強いという。冬の日本海では船が揺れそうだ。湾内ではまだマシだったが、寝る頃には少し揺れが始まっていた。こんなこともあろうかと、毎度使用はしてないが、トラベルミンという乗り物酔い止めを持っているので飲んでおく。目が覚めると酔っていたというのでは辛いから(30年以上前の太平洋航路で経験あり)。大勢の乗客が居て船内は混雑していたが、さすがにこの時間なので割とすぐに収束して皆さん静かに寝ているようだった。とりあえず無事?出発できて幸せな1日が終わった。


香川名産のお土産
かまどを求めて…

意外と近所で簡単に
ゲットできた

JR引田駅 9月から
まだ建て替え中

N-VANの車内
荷物満載

N-VANの後部
ギリギリまで積載

淡路島南PA
橋だけ高速利用

すき家
南あわじ店

毎度のセット
昼食は50円引!

淡路SA
ここも橋だけ高速利用

明石海峡大橋
天気は良い

道の駅 北はりま
エコミュージアム

道の駅
丹波おばあちゃんの里

ローソンでコーヒー&
お八つ休憩

たかお温泉 光の湯
割高感あり…

舞鶴にて給油
上陸後に備える

すき家 東舞鶴白鳥店
毎度の利用

昼飯と同じだが…
割引は無し(泣)

コンビニでノンアルと
おにぎり購入

出港遅れ案内

待合室 毛布貸し出し
Wi-Fiあり…

バイクは…居た(笑)
目指すところは同じだろう

車内にて遠隔呑み会
ノンアルと寂しいが…

あかしあ入港
とても遅れている…

いつの間にかすごく
多くの車が…(驚)

乗船開始ですら2時過ぎ
とても遅い…

待合室も人が多い…
お盆なみか?

やっと乗船できた
まだまだ車は続く…

一人で一杯やってから
寝ました


 2024.12.29 舞鶴 → 小樽(曇)

トイレがしたくて6時起床。2度寝する。船内は暖かいので、靴下こそ履いているが上下パッチのみという軽装でなんとかなる。本当はもう少し厚い服の方が良さそうだったが…。9時前に起きて朝食。毎度のパンだが、今回は地元スーパーで買ってきたカップコーヒーがある。煎れるタイプではなく粉なのだが、5セット入って200円ちょっとというコスパがステキだし、粉なのでお手軽というのが嬉しい。ということでお湯を給湯室で入れコーヒーとパンで朝食。とりあえず船酔いもしていない。揺れは昨夜の寝た頃の方が大きい気がする。外を見るとちょっと晴れ間もある曇り。波も白波が多いわけでもないが風は強そうだ。アナウンスがあって風呂はやはり船の動揺のため解放しないという。昨夜のうちに温泉に入っていて正解だな。何もせずにボーっとしている。10時半から5階後部にて船内コンサートがあるという。が、音楽など芸術に疎い[武]としてはパス。11時過ぎにビールを1本買って5階のサイドのテーブル席で飲みながらレポートを打っていた。朝より少し波があって飛沫が飛んでいる。10時頃に念のための酔い止め追加をしているので特に問題はなかった。13時前に持ってきたカップのぶっこみ飯を食っておく。その後も何もすることもないのでベッドで横になっていた。船はあいかわらずひどくはないものの動揺があって風呂の解放は無かった。もっともプアーな寝台だが、一番端っこは割とプライベートな感じでカーテンを開いて足を投げ出して座っても問題ないくらいだ。夕食のレストランは17時からだが少し早くアナウンスがあったのですぐに行ってみる。今回は下船が24時と遅く、時間的にも外食が困難なので断腸の思いでレストランを1度使うことにした。以前はカフェテリア方式で好きな皿を取って行くタイプだったが、現在は各テーブルに設置されたタブレットから注文する方式になっている。おそらくコロナの頃に感染防止のためになったのだろう。プアーな私は全くレストランを利用していなかったので、この方式は初めてである。タブレットのメニューを選んで注文すると、すぐに食事が運ばれてきた。お値段1300円のトンカツ定食だが、これは前から変わっていないが以前は1000円くらいだったと記憶する。量が少なくちょっと残念な感じもする定食だ。支払いは、テーブルに置かれたテーブル番号のバーコードのカードを自動支払いのレジに持って行き、かざすと精算が始まる。なんと支払いにクレジットも使えるようになっていてカード支払いで済ませた。おそらく衛星を使った通信で決済をするのだろうが時代を感じる。さすがに売店ではまだカードは使えないようだったが、そのうち使えるようになる日も遠くないだろう(船によっては既に対応済み)。 17時に食事をしたのは24時を過ぎて行動するので、持ってきたカップ麺を21時頃に食べておくための時間調整だ。船の動揺も続いているので18時過ぎにはまた酔い止めの薬を飲んでおいた。このトラベルミンという薬は最低4時間間隔で服用する薬だが、特に症状もないので広めの間隔で利用している。酔うか酔わないかわからないですが、酔ったら悲惨なので予防で飲んでおくにこしたことはない。夕方より風呂が解放されていたので19時前に風呂に行ってみる。それほど混雑していなかったので利用させてもらった。お湯は熱くてイイ感じだった。やっぱり冬は暖かいお風呂が良い。21時前に夜食のカップ麺を食べておく。これから深夜まで行動しないといけないからだ。あと、持ってきたカップコーヒーを入れて飲む。着岸は予定通り24時となった。私は2台目で入ったので降りるのも早く、24時10分には北海道上陸となった。とりあえず小樽フェリーターミナルに入ってみる。折り返しの船は無いのでターミナル駐車場は空いていた。が、徒歩で下船する人が多くてターミナル前が混雑。タクシー待ちの行列までできていた。が…この時間にタクシーがそんなに来るのか謎だった。雪も降ってないし風もほとんど無く、気温もマイナス4度というところ。それほど極寒の地という感じはしない。時間も遅いので、すぐに高速に入り銭函の少し東にある金山PAを目指す。高速は時速50km制限がかかっているが、最近のSUVは性能が良いのか皆さん時速80kmくらいではぶっ飛んでいるみたいだ。こちらはお安い軽四貨物車の貧弱なタイヤなので制限速度ちょっと上で走る。交通量が多くないのでそれほど邪魔にはなっていないはずだ。金山PAにほどなく到着。ここのセコマは24時間営業で明々と電灯がついている。意外と駐車場が狭く、同業者多数。しかも大型トラックがアイドリングしていてうるさいと条件はビミョーだったが、時間が時間なのでシュラフと毛布を展開してすぐに就寝。気温がマイナス4度としれているので、服装も下着のヒートテック(薄手)と電熱ベストと下は厚手のズボンに着替えただけ。意外と軽装。ハクキンカイロを足下に入れ、胸元には使い捨てカイロを入れておく。シュラフの下には薄手の毛布。上には厚手の毛布で就寝だが…これでもかなりオーバースペックで暑いくらいだった。ということで、昼間あれだけ船の中で寝たのに爆睡した。


毎度の貧しい朝食
カップコーヒーが手軽

毎度の酒を飲みながら
レポート作成

波は高くないが
風はありそうな日本海

大浴場は閉鎖中
夕方から解放された

昼飯はぶっこみ飯
少しお高いのが難点

片側のみの窓際席
環境的には悪くない

カフェテリアが無くなった
レストラン入口

タブレットで注文とは
今様である

トンカツ定食1300円
割高感あり

精算はセルフで
カード支払いOKだった

レストラン内部
変わってないかも

あかしあエントランス
正月飾りはまだない

昔のパンフの缶マグ
82年の本物持ってます

夜食のごっつ盛り
今日は深夜まで行動する

下船準備中
すでに24時近く…

深夜の小樽ターミナル
折り返し便はない

着岸中のあかしあ
折り返さない

ターミナル受付は
閑散としていたが…

徒歩の乗客が列をなして
タクシーを待っていた

まだまだ下船は
続いていた


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