ここのところずっと暑い晴れた日が続いていた。出発の日も晴れて暑いと信じて油断していた。前日に天気予報を見ると雨マークがでているではないか。台風が発生し、四国に接近するので雨が降るのだ。しかも前日も翌日も晴れているのに出発の日だけ雨。細かい予報を確認すると、出発時にギリギリ降り出すかどうかの境目。行程全体ともに午前中はマシだけど昼からは雨っぽい。ということで、できるだけ出発を早くすることにする。だが、主夫業があるし、嫁の車が出ないとバイクを出しづらいので8時過ぎの出発が限界。できるだけすべてを前倒しにしてやっと8時半前に出発。雨が降ってないだけ準備も楽だったのでまだマシ。予定では橋以外は下道を走るつもりだったが高速で一気に舞鶴を目指す。さぬき三木ICから高速に入り津田SAにて雨雲レーダーを確認。残念だがこれから走る鳴門と淡路の南の方に雨雲がかかっている。とりあえずカッパの下を着ておく。上着はまだ着やすいが下は靴をぬがないといけないので大変なのだ。走り始めるとシールドに小さい雨粒がついてくる。路面はまだ乾燥していてカッパを着るほどでもない。用心のため鳴門西PAにてカッパの上着も装着。カッパライダーの完成である。ここからしばらく、路面が濡れるほどでもないが雨粒がシールドに来ていた。カッパを着てないとかなり濡れてしまうだろう。今はメッシュジャケットなので防水性が皆無で染み込んでしまうのだ。これが秋冬の防水ジャケットなら、そのまま突っ込んでもなんとかなったレベルだった。先を急ぎ室津PAまで走る。このあたりまで来ると雨も上がっている。予報だとこのへんも昼前から雨っぽかったが遅れているようだ。先を見ても15時くらいまでは雨はもちそうなので助かる。台風の接近だが風はそれほどでもない。注意しておかないと、鳴門や明石の橋が二輪通行止めになった場合、本州に渡れずゲームオーバーになってしまうので早めに渡っておきたかった。淡路のSAもパスして一気に北上。山陽道、中国道経由で走り、上荒川PAへと入った。天気は明るい曇りで暑くなってきた。曇っていると25度前後とカッパを着込んでもなんとかなる気温だったが、そろそろキツい。カッパの上着を収納して北上を続け、西紀SAへ入る。ちょうど12時前と昼飯時になったのでカツカレー980円を食べておく。前回来たときには気づかなかったが、手持ちのボトルに冷水を無料で供給してくれる装置が入口に置いてあった。淡路では通常のお茶&水サーバーに「ボトルに入れるな!」とあるのとえらい違いだ。持ってきていたボトルの水を飲み干し、ここで補給しておく。そのまま高速を走り、舞鶴東ICで降り、いつものセルフのガソリンスタンドで給油。続いてこれまた定番になった地元スーパーのフレッシュバザールに行き、船内で食べるパンやカップめんを仕入れておいた。そして舞鶴港へ。港へは14時前に到着。当然バイクも車も誰も並んでない。ターミナルビルは開いていてエアコンも効いていたが窓口は真っ暗で誰もおらず、2階の待合所も閉鎖中であった。とりあえず、荷物の整理を少しし、雨に濡れては困るヘルメットや買い込んだ食料を持ってターミナルに入り、イスに座ってメールを打ったりこの文章を打ったりしている。エアコンが効いて涼しくて助かる。15時にターミナルの電灯が灯り明るくなり2階の待合所も解放された。まだ雨は降っていない。バイクにはカウル部分にブルーシートをかけておいたが…役立つのかどうか微妙。16時半にターミナル受付が始まる。暇の極みで寝ていた。18時より売店が営業開始。夕食として十勝のホエー豚丼(1100円)を食べておく。19時に乗船位置への誘導が始まるが、レーンを1つ間違えていて移動させるハメになる。幸いにも雨はまだ降っておらず、直後に雨が少しであるが降り始めた。乗船時の雨は辛い…と思いながら待つ。22時までまだ雨は少し降っていたが、状況を見にバイクのところに行くと、ちょうどバイクが1台到着するところだった。ん~?パニアケースは社外品の角型だったが2020年型の黒のベルシス1000SEだった(驚)早速ライダーにコンタクト。彼も私がベルシスだというと驚いていた。レア車は同型に会うとうれしいものだ。彼は18時に広島を出て雨の中を走ってきたという。話していると前に停まっていたW800の爺さんが、実は私もベルシス250Xを持っているという。今日のバイクの乗船は20台くらいなのにベルシス仲間が3人集うとはレア中のレアだ。23時前に雨雲レーダーを確認すると雲の隙間が出て雨が止んでいて乗船時刻くらいまでは雨が降らないと出ている。外で確認するも雨が上がっていた。乗船時に着ようとカッパも持ち出していたが、急ぎバイクに収納。乗船準備をしておく。定刻どおり23時10分に乗船開始。毎度の右舷に誘導され無事乗船完了。プアーなツーリストAの部屋に行く。これまた毎度の端っこの部屋で独立性があり棚も2人分使えるというステキな場所だ。売店でビールを2本買ったが、売店のお姉さんが気の利いたトークで、船旅は長いのでゆっくりとビールを楽しんでくださいと声をかけてくれ旅気分が盛り上がる。サイドのプロムナードのテーブルを陣取り、これまた毎度の何でも後方支援部隊の彼と遠隔飲み会。なぜ~か、今回は電波の状況があまり良くなく、出航後30分くらいで電波が途切れてお開きに。残りのビールを飲んで1時半くらいに就寝。気のせいか何度も乗っている場所なので妙に落ち着く。久しぶりに自分の部屋に戻ってきた感覚すらある。すぐに爆睡。
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