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14年ぶりのフルモデルチェンジです

第四の箱は前のバイクで2003年に採用してから、GTRに乗り換えても再塗装して引き続き使い続けていました。利便性と外観の(自称)スマートさに満足しているのと、他に変えようが無かったからだと思います。


何が不満だったか…、現行の旅スタイルを踏襲する限り問題はありませんでした。スタイルを少し変える時に問題が出そうなことがあります。テントも既に21年使った老朽品です。変更する必要が出たときに選ぶ絶対条件として第四の箱に入ることになります。第初代の四の箱の横幅が意外と狭く、今のテントがギリギリだったのです。(折りたたんだポールの長さが問題)
そして次の問題が、椅子や三脚、ゆくゆくはタープなども積んでいきたいとなると容量が足りないのと、長手のものが積載できないという点も問題でした。これをツーリングネットなどを使わずスマートに積載できないかと、ずっと悩んではいました。すぐに直面する問題でもないので特に行動もしていませんでしたが…。


     過去の積載方法の変遷についてはこちらへ
     (1982年〜2017年までの北海道装備の検証を行いました)



ある意味衝撃的な出会い


2017年夏、娘とタンデムで北海道ツーリングに行きました。上陸した日の宿泊は、小樽のスマイルホテルです。そこの駐車場で強者っぽい方が駆るGTRが一台駐輪していました。ライダーはオナクラメンバーの神戸のkazz2014さんでした。彼は私のGTRと同型の2008年モデルに乗っていましたが、長く乗るため最終型に乗り換え、ポリスガードも装着し、もし私も乗り換えたら…という仮定では、まさにコレにするよね…状態のGTRだったのです。極めつけは第四の箱でした。もうちょっと大きなものに…長手のモノが積めたら…というのを実現しています。可能性にビビっと来るモノがありまして、北海道から帰ってKazz2014さんと連絡を取り、箱の情報をゲットしました。


  神戸のKazz2014さんの最終型1400GTR(小樽にて)




   画像  説明
箱はアイリスオーヤマのHARD PRO640
(エコブラック)

地元ではエコで無い赤いものが6000円台で売られていましたが、エコブラックは売ってませんでした。Amazonで確認のところ4092円だったので即購入です。
GTRに乗せてみました。下に敷いているのは従来からのものをそのまま流用です。。
固定用の黒いベルトも近所のDIYセンターで購入してきました。仮に固定した感じでは思ったより良い…というより後方も固定すれば現在の第四の箱より安定するかも…と思えるくらいでした。
箱の改造の前に、やはりこれは欠かせません。私の箱には北海道マークが必要なのです。以前北海道で道内のオナクラメンバーにお会いした時、ヘルメットの北海道ステッカーを見て「北方領土が入ってない」と厳しい指摘をいただきました。さすが本物の道民は違います。今回は、日本固有の領土である北方領土も入れて作成しました。飛騨の職人さんよろしく手作業で切っていきます。お値段は100円未満でOK。
貼ってみます。利尻、礼文島もあるし、野付半島だって再現しています。サロマ湖と網走湖も実装です。
なおKAWASAKIの切り抜き文字は、前回制作の2008年に買っていて使わなかった、KAWASAKIレーシングのステッカーのKAWASAKI部分です。レーシング部分はツーリング仕様には似合いませんので貼ってません。
バイクへの固定は、HARD PROの壁面にある穴で対応可能です。ここはよくできたところだと思います。問題は、箱の蓋の上(横長で広い平らな部分です)に積載する方法と、箱の後方(トップケースとの隙間)
に積載する方法です。ネットで調べているウチに偶然グランドフックという部品に行き当たり、近くのDIY店で売ってないので通販(モノタロウ)で購入しました。なるべくネットやヒモで固定したくなかたったのです。ベルトで手軽でスマートに固定したいからこれを使用しました。
  加工は簡単です。ドリルは木工用でも大丈夫。位置決めのためキリで小さな穴を開け、6mmのドリルで穴を開けました。

グランドフックはベルトをかける部品です。
安そうな部品なのに1個400円以上する高価な品でした。ステンレス製だとしても高いです。今回は8個使用で、これだけで3000円以上と箱本体の価格に近づきます。

あとはボルトやナット類を近所のDIY店で購入。M6×16mmを使用。緩み止めのナイロン付きナットを使用すると16mmが必要。薄いナットの場合は12mmでも可能。(私は後方のみ12mm使用です)
後ろ側です。トップケースとの隙間に椅子や三脚などを積載するためにフックをつけています。ネジが三脚に当たると傷がつくのでゴムでカバーしています。ここもグランドフックで固定するためにグランドフックが4個ついています。
実際に積載した様子です。トップケースとの隙間に椅子を積載し、蓋の上にマットと三脚を積んでいます。これだけで積載量が格段にアップしています。Kazz2014さんと基本的には同じなのですが、違いは運用中にも蓋が開閉できて中のものが取り出し可能ということですね。これが一番の苦心した点です。
後方から見た様子です。本来は工具のドライバー類を刺しておく穴を少し大きめに(直径10mm+α)にしておくことで、夏の北海道のホクレンフラッグが有効利用できるのが良いですね。Kazz2014さんのアイデアのおかげです。
オマケの機能です

休憩中にコーヒーなどを飲むことが多いのですが、それを置くところに苦労しています。トップケースや第四の箱の上にアクロバッティーに置いていますが、ごく希に落下してしまいます(゚Д゚)
ということで、ドリンクホルダーを設置してみます。車用の折りたたみ可能なものを箱の横に設置してみました。隣にカラナビもつけて、コンビニ袋をつり下げられるようにしています。
コンビニコーヒーを飲むときにもこの様に置いておけます。パンやおにぎりを食べるときに便利…かもしれません。形状は丸いカップ意外にも四角いものにも対応しており、北海道でカツゲンを飲むときにも便利かも知れません(汗)
さらにオマケの機能です。積載している三脚を伸ばせば、カメラの動画で走行中のシーンが撮影できそうです。
が、シートの上での箱の固定がフワフワなのと、横に思い切り延長しているため、バイクの振動が拡大されて、ブレが大きくなって、ちょっとビミョーかも…という感じでした。
運用中にも箱の開閉が可能になって便利です。ところがが、蓋の上に荷物を積載すると、その重みで蓋があけにくいのです。ということで、蓋の開閉を容易にするために取っ手をつけておきました。これもステンレス製で500円以上する高級品です。ネジも含めて700円程度かかっています。意外とこういうところで散財するんですね。
今まで使っていた土台ですが、置いているだけでした。たま〜にズレてくるのが難点です。今回もズレが結構大きく、前方に動き、天に向いて箱が傾斜する(土台とシートが半月形なので)と、ベルトでの締め付けも緩んで大変です。土台が前にずれないように工夫してみることにします。
長く薄い金属の薄い板を買ってきて土台に貼り付けてやり、シートの後ろ側にひっかけるようにします。これで理論的には前にずれることはありませんが、耐久性がどうなるか謎です。
滑らないように表面に滑り止めシートを貼っていますが、これも完璧ではありません。やっぱり滑ります。粘着性のある再利用可能な小さなシートを買ってきました。これを下に敷いてやれば…いいかなぁ?工夫が必要です。
土台に滑り止め、第四の箱の下にもゴムを貼って、すべりにくくしましたが、乗っていると箱が前にズレてきます。箱が小さいとたいしたことがないのでケツで押し戻すことも可能でしたが、これだけ大きくなるとやっかいです。
箱を前後方向に固定することを考えました。

GTRの荷台部分を固定しているネジの1本を長いものに変更、グランドフックを取り付けます。このグランドフックのフック部分はベルトが無い状態ではカチャカチャと音を立てて動きそうです。年に一度か二度の使用なので、使用するときに取り付ける運用にしようと思っています。
箱の方にも、グランドフックを取り付けます。ちょうど後ろの長手物を固定するために取り付けたグランドフックと位置が同じところが具合が良さそうだったので、これもネジを長いものに交換して2個同時に取り付けることにしました。。
こんな感じで荷台とベルトでバイクと接続され、箱が前にズレることを防止できます。また片側だけが前にズレる(箱が回転する)のも防止できそうです。ベルトはマジックテープ式のものでも強度的に問題無さそうで、取付も簡単なのでこれいで行こうと思っています。実際は箱の後ろ側は三脚を装着した状態で取り付けることになるので、下の方から手を入れて狭い空間で作業するため、締め上げるタイプのベルトだとやりにくいと思います。
箱が左右に大きくなると、万が一固定が緩んだときに箱が左右に傾斜してしまう可能性もあります。その際にバイク自体のバランスを失い倒してしまうかもしれません。ということで、両面テープで左右のパニアケースにストッパーを貼り付けてはどうかと思って試作してみました。箱の運用は年に一度か二度なので、使用するときのみ両面テープで貼れば良いのです。この部品が落下してしまっても、無くても運用可能ですし、落としても他の車に影響出るほどのものでもない(発泡スチロールと硬質のスポンジです)と思います。

こんな感じで、箱の端が当たってこれ以上傾斜しなくなります。…多分。


感想

まだ実戦投入はしていませんが、期待が大きいです。北海道ツーリング時の荷物積載量が格段に上がるはずです。

2003年配備の初代第四の箱は、本当によくやってくれました。今の装備では必要かつ十分で、なんら不満はありません。この次世代第四の箱がどれくらい活躍してくれるか…それは謎です。というのは、私の年齢が高齢化しつつあり、どれだけ使えるか不安があったりするのです。決して箱のせいではありません(汗)

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