2009/07/17 余部鉄橋ツーリング 本文へジャンプ


前日に予定変更です(^_^;)


ここのところ春らしく暖かくなってきていました。木曜日に車検に通ったこともあり、思い切り走ってみたいと思っていました。
最初は、日本海側まで抜けようと思っていたのですが、金曜に天気予報を確認すると、土曜日は日本海側は雪です(;゜Д゜)
仕方がないので、日曜日に予定を変更、そして土曜日夜にどこに行こうか考えていました。

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高知県発行の観光地図に「森林鉄道」の文字を発見しました(^_^;)


2011/03/27 晴/曇

日本海側に抜けられないなら、四国内でどこかに行くのが常道手段です。高知の方は雪ではなさそうです。
困ったので、弟からもらった高知県の観光地図を眺めてました。馬路村に「森林鉄道」の文字を発見しました(^^)/
馬路村は聞いたことがありますが行ったことはありませんでした。ネットで調べると、観光用の森林鉄道と
インクラインという謎のケーブルカーもどきの乗り物があるようです。さらに奥の魚梁瀬には、温泉施設もあり、
森林鉄道の展示もあるようです。コレは行くしかありません!


馬路村と言えばコレ…我が家の冷蔵庫に常備品(笑)



ちなみに、馬路村と言えば…我が家ではコレしか思いつきませんでした(^_^;)


ここのところ暖かい日が続いていました。日中は春のような日もありました。
今朝は寒そうなので軟弱に朝の7時に出発です。温度計は0度近くですし、車の屋根には霜が降りています(;゜Д゜)
耐寒装備としては、ZIPPOカイロこそありませんが、ほぼフル装備で出発しました。


寒い気がするけど…やっぱり寒い

車の屋根にも霜が…(;゜Д゜)


いつものように給油と、温かいコーヒーを仕入れます。ミニストップコーヒーは人気なのか、私の前の人も後の人も買ってました。


いつものところで給油

やっぱりコーヒー2杯買い


高速道路を走ります。8時になると気温は上がってきますが、高知の山越えは少し冷えた気がします。電熱ベストと
グリップヒーターのおかげで寒くありません。グローブは、薄手の安物ブタ革グローブですが…全然平気です。
AeroWingsも効いていると思います。今日は、新しい無線機のテストでもあります。待機時にはFMラジオの受信が可能
で、ナビの音声と音楽をFMで飛ばして聞こうという企画です。高速でも向かい風ではない100km/h以下なら結構聞こえ
ていました。ナビの音声が聞こえるってのもイイ感じですね。


立川PAで休憩


立川PAで休憩しますが…バイクは誰もいません。まだ寒いせいかバイクもほとんど見かけませんね…。
先を急ぎます。
高速を降りて高知市内をパスして国道55号線を室戸方面へと向かいますが、馬路村は山中であり、食事にあぶれる
ことも予想されます。とりあえずオヤツを食べるためコンビニに寄ります。
すでに寒くなくなっていますので、防寒インナーとオーバーズボンは撤収です。


ローソンにて休憩


念のため、カロリーメイトも仕入れておきます。田舎で食事にありつけないことは多々あるので、何か持っていると心強い
のです。北海道でも重宝していました(^_^;)

そして国道55号線を快調に走り、馬路村に向かって山の中に入っていく分岐路が来ます。


ここから分岐 馬路村へ


川沿いの県道を山の中に向かって走っていきます。思ったよりは狭くなく、祖谷の山奥に行くほどではありません。
快調に上がって行く途中に…ん〜?なにやらトンネルです。道には案内看板が出ていません。でも、心で感じて(笑)気づくのです。
とまってみると、やはり廃線に関係ある平瀬隧道でした。トンネルはそんなに大きくなく、封鎖もされてないので入ってみます。
反対側まで歩けます。いきなり立派な廃線跡に気分は盛り上がります。小さいですがキレイで立派な説明標識が立っています。
それなりに整備されてきているのでしょうが…なぜか道路には全く表示がありません。


平瀬隧道

トンネルが道のそばに…

反対側は…

そんなに大きな穴ではない

川沿いを…

ツーリング気分で…


あまりゆっくりもできないので、馬路村に入ります。村の入口付近からはインクラインの赤い鉄の構造物がよく目立っていました。
林業が盛んだった村のはずです。
中心部に温泉施設もありますので、まずそこ行ってみます。


馬路村到着…インクラインが見える

馬路村の説明看板


馬路温泉の駐車場にバイクを置きます。すぐ前が森林鉄道乗り場です。2周回って300円です。
馬路村は林業が盛んで、昭和30年代頃までは切った木を海岸まで下ろすのに森林鉄道を使っていたようです。
これはそれを模擬した遊戯鉄道(要するに遊園地の子供鉄道と同じ)なのです。
ここに使われている機関車の台車だけは本物の蒸気機関車のものを流用。上の車体は2/3スケールで作り直して
おり、動力は上記ではなくディーゼルエンジンを使っているようです。
でも、展示じゃなく、動いて乗れるのはいいですな。もちろん乗ります(笑)
お客は私一人でしたが、動かしてくれます(^^)/
まだ春先なのでお客は少ないようですね。川沿いを上って、途中でターンして川の反対側を下って戻ります。走行距離は
600m(2周)ということです。かなりゆっくり動いてのんびり走ります。


観光用の遊戯鉄道

川沿いに線路が…

元蒸気機関車

お客は私だけ…

子供の乗り物…

ゆっくりと動きます

ディーゼルエンジン

台車は本物!?

種車の銘板だったのだろうな

上部は完全新造


次はインクラインに乗ります。
当時は、山の上から切り出して来た木を乗せた台車をケーブルカーみたいに木の重さを利用して下ろして、反対側の空の台車を
引き上げながら運行していたようです。動力を使わないケーブルカーですね。
乗ったのはこれを模擬したものです。動力は使いません。水の重さを利用するのです。ケーブルカーは一台ですが、反対側は
重さが固定の重りです。レールの下側を通って動いているのです。ケーブルカーが下の時は、重りの方が重いのでケーブルカー
が動力無しで上がっていくのです。なんとエコな…(;゜Д゜)
で、上についたら、上で準備されている水を入れて重さを増すのです。これで重りより重くなって今度は重りを引き上げながら
ケーブルカーが降りていくのです。ゆっくりと登っていきます。乗っているとそんなに急でも高くもなく感じるのですが、外から見る
と急でとっても高い場所に上がって行ってます。上について景色を眺めます。しばらくゆっくり眺めることができます。
ケーブルカーはすぐには引き返せないのです(笑) 
そうです、帰りのエネルギーの源になる水を注入しているのです。ここは水量は結構あって夏でも渇水にならないようです。
すぐそばに川が見えます、乗客は…また私一人です(笑) 運転?のおっちゃんとはのんびり話をしましたが、夏にはここも川遊び
のお客さんで賑わうそうです。そんなに深くないという川原で遊んでバーベキュー、キャンプ(バンガローもあるようです)など
楽しそうです。
目の前に馬路温泉もあって…本当に夏に子供連れでキャンプに来たいなぁ…と思うところでした。

落ち着いて考えたら、遊園地みたいな遊戯鉄道300円、展望台に上がったようなケーブルカーに300円…とっても安いのですが…
何か騙されているのではないかと思うのですが…、ええ、私は騙され願望ですので全く問題無しですよ(^^)/
子供だましでもいいから、ちゃんと観光イベントを用意してくれているのは大歓迎なのです〜。
もっと騙されたい今日この頃です(笑)


馬路村のインクラインとは…

観光用の模擬なのですが…

動力無しというのはすごいです

のんびり乗客は私一人(笑)

レールがコレ

もうすぐ山上駅

上では台車に水を入れる

意外と高いのね…

ロープが切れたら…安全装置か?

山上駅からの眺め

重りとすれ違い

下に降りたら水を抜く


なかなか不思議な体験をしました。動力が無く、重りの力で動くとは…また珍しい乗り物に乗ってしまいました。
騙されながらも不思議な満足感が…(笑)

おや…私の後に中学生か高校生らしい若人が3人…乗っていくようです。


また動力無しで山を登っていく不思議なケーブルカー(笑)


目の前には馬路温泉があります。ここで温泉に入ろうかと思ったのですが、奥の魚梁瀬にも、もう少しこじんまりとした施設がある
ようなので、そっちに行ってみることにします。


馬路温泉


さて、魚梁瀬に向かいます…が、これが近いように見えて結構思ったより距離がありました。


魚梁瀬ダムが…

ダム法面に道が…


奥祖谷ほど狭い道ではないのですが…魚梁瀬まで山道が続きましたが…なんとか到着です。既に12時半を回っています。
とりあえず温泉に入ることにしました。400円なり…。あれ?お客さんはまた私一人ですよ(笑)


やなせの湯

ちょっと停めて…

誰もいないので写真撮り放題

露天風の場所もあります

こ〜んな写真も撮れます

館内の様子


露天風の風呂で、まったりとつかって出てきました。あれ?森林鉄道が動いていますよ?まずは撮影です。
どうやら、養護施設の遠足か、団体さんが来ていたようです。(それ以外は誰もいなかったような…(^_^;))
ココは少し本格的です、2周乗って400円です。が…よく見ると「体験運転(小学生以上)出来ますよ。(一回千円)」とあります。
できますか?と聞いたら、次の周回が終わったらできるとのことです。もちろん運転体験をお願いしました(^^)/

運転は…エンジンはキーを回すのね…。そして操縦桿みたいな前進と後退のレバーを前に倒します。これがクラッチみたいね。
レバーの先のスイッチを押さえておかないと動かないそうです。運転手が死んだら…止まるのね。で、右の前にあるスロットルを
回すとエンジンの回転が上がります。その右のレバーはブレーキです。いやぁ…なかなか貴重な体験です(^_^;)

おおっぴらには体験運転できると公表はしてないそうです。していいのか悪いのか…も微妙にわかんないそうですから。
いや…大丈夫でしょう、北海道の陸別では、以前は国鉄、その次は三セクの本物の車両を駅構内で運転してますからね…(^_^;)

新しい駅(昇降場?)が出来ていて4月3日から運用らしいですが…、そこのコンクリート製のホームと客車の隙間が狭くて
揺れると接触しそうなので、そこだけは超徐行で通過です。それ以外はそれなりに速度出してもOKらしいですが…元々遅いのね。
聞くところによると…その昔、このあたりから海岸線までだいたい半日かかっていたそうですよ…。



温泉から出ると動いてました

先ほどのより本格的です

ディーゼル機関車です

踏切もあります

乗り場に入線

速度は…走るくらい

受付です

新しくはないみたい

鉄道格納庫…割と立派

体験運転しちゃいました


団体さんが行ってしまって、私以外は居ませんでした。格納庫の中も電気をつけて見せてくれ説明してくれました(^^)/
説明してくれた方は、最初からこの事業にかかわってはいなかったそうです。日曜に運転する人がいないからHELPで来ている…
みたいなことを言ってました。が、これらは、そ〜いうのが好きな?地元の方々が集まって酒飲みながら企画してやってた手作り
という雰囲気のことを言ってました。どっから湧いて出たのか、当時の本物の工具もあって、どこから出てきたのかレールもそれなり
で…しかも線路も工具を使ってちゃんとレールを曲げてキレイにカーブを描いています(下手すると直線でカクカクになるんです)
枕木もきれいに敷設されてあり、ポイントもあったり…本当にコレが手作りってか?のレベルです。元の関係者が多数混じっていた
としか思えませんな…(笑)
元々ここで働いていたのは茶色の機関車だそうです。直して(エンジンは別物か?)動かしたらしいのですが客車引いているうちに
壊れてしまったそうです。とりあえず動くようには直しているようですが…今は別のところから来たヤツが動いています。
こんなことやっていると、保存状態がいいやつが…集まってくるらしいですな(笑)
直したのは、機関車を作っていたという鉄工所の社長さんらしいですが…え?この機関車は昭和30年代ですよ。その頃大人だったら
若くて今では80歳以上のお爺さんでしょうな…。
この手のものは、エンジン以外は町の鉄工所で作れるレベルだったのでしょう。だから今でも直せるんでしょうねぇ。もっと大きかったり
今のように電気系統が複雑だったら…直せないんでしょうねぇ〜。
大きい機関車は価値があるので保存されているものも多いようですが、こんな小さなモノが残るのは珍しいとのこと。しかも動くのは
さらにレアらしいです。それを1000円で運転できるのは幸せ以外のなにものでもありません(笑)


キレイにしていますよ…

また別の機関車も…

これは元々ここで働いていたとか…

昔使われてた工具もあり…

これでレールをキレイに曲げて…

4月3日より使用の昇降場


来る前に思ったよりとっても楽しい時間を過ごしてしまいました。時間も予定よりオーバーしています。
温泉の前のお食事処「杉の家」で食事をしようと思っていました。ちゃんと電気もついてお客さんの姿も見えていました。
森林鉄道の体験乗車と見学をしたら…なんと14時前になっていました。そして、お食事処に行ってみると…(;゜Д゜)
なんと準備中になっています。昼食が終わって、従業員も休み時間になるのでしょうか…とほほほほほ。
食いっぱぐれですよ。山奥では食事もままなりません。
でも、こんなこともあろうかと(笑)さきほど買ったカロリーメイトという強い味方があります。北海道でもたびたび活躍する
頼もしい味方です。とりあえず、カロリーメイトとコーヒーをお腹に入れて飢えをしのぎます。



本日の乗車券…って、森林鉄道は板ですな(笑)





お食事処 杉の家…準備中?

必殺カロリーメイト様登場なのだ(泣)


名残惜しいですが帰途につきます。時間があれば徳島経由を…と考えたのですが、来た道を戻った方が早そうです。


ダム湖を臨む…

きほどの魚梁瀬が見える…


来た道を帰るわけですが…逆から走ると見えなかったものが見えてきます。
あらら?馬路村を通過したあたりでトンネルと鉄路が見えます。道路には標識がありませんが…強力に感じて近づいて行きます。
近くには説明看板があるのですが…、観光客に親切なのか親切でないのかわかりませんね〜??
これが森林鉄道の跡…すなわち廃線跡なのでしょうか(^^)/
説明看板によると、森林鉄道は当初は蒸気機関車ではなく犬で引っ張っていたと写真付きで書いてあります。
北海道では開拓時に、馬で引っ張っていたのは多々あったようですが…こちらは犬ですか?ちょっと荷物が重そうですな(^_^;)


五味隧道ってのですね

廃線跡の雰囲気が出てますね

昭和30年代まであったのね…

県道より少し入ったところです

レールと川が…

犬が引っ張っていたのか…(;゜Д゜)


また、しばらく行くとアーチ橋が見えます。これまた道路には標識がありませんが、近くに行くと小さな説明看板がありました。
昔は鉄路が通っていた後を道路に利用しているようですね。
このほか、ど〜見ても道路には立派すぎる鉄橋があったのですが、これも元は森林鉄道のものだったようです…が、さすがに
時間が無くなってきたので泣きながら(笑)パスしました。

行くときには先を急いでいたので、ちっとも気づきませんでしたよ…。


さらに行くと…

アーチ橋が…

ここから撮影…遊歩道?



車検通過記念 我がGTR


高知に近づくにつれ55号線は混んできました。渋滞につかまりたくないので、お腹が減ったのを我慢して南国市内に入ります。
渋滞の心配が無くなった頃、コンビニに寄って遅い昼食です。時は既に16時を回っています。晩飯にも影響するので軽く
ピザパンとおにぎり1個という、極めてプアーな昼食となりました(´Д`)


遅い昼飯…(これが?


さすがに帰り着くまでガソリンはもちそうにありません。高速に入る前に給油です。
このあたりは…セルフのスタンドが全くと言っていいほどありませんでした。久々の非セルフで給油。

今日はグループツーリングでもないのに、ケテルのヘッドセットをしています。これは、新しい無線機のテストだからです。
ナビの音楽と音声をFMで飛ばして、無線機のラジオ機能で聞くという実験は、まぁまぁうまくいきました。
電源も、AC100VからACアダプタで取ってたのですが、問題無かったようです。これからのツーリングでも活躍してもらう
ことにします(^^)/


2回目の給油



コレが新無線機VX−3 小さいっ(驚)




高速で無難に走って、自宅には18時ちょい過ぎに到着。少し寒くなってきていました。

                  今回の走行420km、無事故無違反無転倒。



                                   
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