台風は夜のうちに通り過ぎました。特に風雨がキツかった気はしませんでした。進路としてはど真ん中を通過されたはずなのですが…、かえってその方が風雨は強くなくてラッキーしました。5時起床ですが、既に青空が見えています。寝坊感がありますね。まだ他の皆さんは寝ていますが急ぎ準備をします。結局6時半くらいにの出発になってしまいました。実は、バイクが動き出して国道に出ても、左(網走)に行くか右(稚内)へ行くか決まってませんでした。迷っていたのです。天気予報では北の方が良さそうでしたので、北上することにしました。北上しちゃうと、今年は全く東へは行けなくなるので迷っていたのですが、天気には勝てません。
ですが、コレと言って目的が無いのが辛いのです。オホーツク海側には鉄道も今は走ってませんので駅巡りもできません。ただ、(帰るまでもう見ることのできるかどうかわからない)青空が広がっていて走りたい気分になるのです。空は青空ですが、川は増水して茶色く濁っており、昨夜の雨の多さを物語っているようでした。国道238号線をなんとなく北上します。まずは道の駅興部(元興部駅跡)です。ここの無料宿泊所(キハ22を改造)に待避していただろうチャリダー軍団が出発準備をしていました。ライダーがいても不思議じゃないのですが全く見当たりません、不思議な感じです。続いて道の駅雄武(元雄武駅跡)、神威岬(やっぱり鉄道路盤跡)と定点を観測しますが特に変化は見当たりませんでした。天気がとても良いので、有名な直線道路である道々エヌサカ線を走ることにしました。バイクも車も少なく、気持ち良く記念撮影できました。直線道路の中程から少し入ったところにあるモケウニ沼にも寄ってみました。ここはいつ来ても誰一人いなくて、景色を独り占めできるところです。大きな看板とトイレもある立派な観光地っぽいところなのに不思議です。続いて宗谷岬に寄り、最北のガソリンスタンドで給油します(最北給油証明書と貝殻をくれます)。そして最北の店の柏屋さんにも寄って定点観測しますが、コレと言って何もありませんでした。そして宗谷丘陵を稚内方面へと抜けてみます。北方向は青空ですが、もう南方向はビミョーな暗い雲が広がっていて盛り上がり切れませんねぇ。少し遅くなりましたが最北のコンビニ(セイコーマートですが)で弁当を買って昼食にします。このまますぐに南下をすると少し早めなのでノシャップに寄ってみます。ここも寂しく看板があるだけでした。観光客も少なめです。台風の後だからかな? 道々106号線を南下しますが、北方向は天気が良く青空で良い感じで写真が撮れました。が、オトンルイの風車群まで下りてくると空はちょっとビミョーです。早めにキャンプ場に入り、利尻の夕陽を撮影しようと考えていました。ですが道々106号線を走っている時に海方向を見ても利尻が雲に隠れて全く見えません。仮に夕陽がキレイに出ても利尻が見えないと、ただの夕陽になってしまうのでビミョーですので悩みますね。毎度の鏡沼キャンプ場には15時半くらいと早めの到着です。まずはテントを張って、隣の温泉に行って汗を流します。そういや、比布、計呂地×2と3日間、連続してコインシャワーです。毎日汗を流すことができていただけ幸せですが、やはりお風呂に入りたくなりますね。ということで、まったりと…したいところですが、お湯の質が濃くて臭いがキツいので、あまりゆっくりと入れないのが難点ですね。お風呂から戻ってきてもまだ時間があります。一応、夕陽が沈むときにキレイに焼けたら撮影もしたいので、いつもの定点撮影場に向かいます。途中、謎のNポーズをしないといけない北緯45度通過モニュメントまで北上してきましたが…天気は回復しそうにないのと、焼けも無さそうなのでUターンしてキャンプ場に戻ります。途中、コンビニで酒と晩ご飯の材料を購入しておきました。今日は一人で静かに…と思ったのですが、キャンプ受付の時に一緒になった石川から来たという58歳のチャリダーさんが隣にテントを張っており、椅子とテーブルが近くになく、隣の私の近くにある椅子とテーブルで一緒して良いかと聞いてくるのでOKしました。私はテーブルを物置にしていました。今回持参のあぐら椅子と低いテーブルで食ってたりするのですが会話には問題ありません。今日も、いろいろ雑談してしまいましたよ。そういや、上陸してすぐのバス停ビバーク以外は、毎日なんだかんだで夜は誰かと話をしています。確かにこのパターンは珍しいですね。一人旅なのに退屈という言葉は全くありません。これはこれで北海道ですね。食事の後は、あぐら椅子に深く腰掛け、残念ながら星空は無い空を見上げながら酒を飲み、一人まったりしてみました。明日は天気が悪いみたいなので、キャンプはこれでおしまい、屋根のあるところに泊まることになりそうです。
本日の走行距離388km
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