6時前に起床。空を見るとかなり曇っているがまだ雨は降ってない。雨が降ると朝ごはんの買い出しもできなくなるので急ぎセイコーマートに行っておにぎりを買って帰る。バンガローには冷蔵庫が無いので朝飯を買ってなかったのだ。寝坊な娘はまだ寝ている。とりあえずできるものから片づけを済ませ、雨雲レーダーの様子を注意深く何度も見ていた。雨雲の動きを見ると激しい雨は来そうにないが、良くなるという感じもしない。今日に限って、かなりビミョーな天気の様だった。今日は天塩川を下るカヌー体験の予約をしている。これが最大のイベントなのだが、どうも雲行きが怪しい。7時過ぎからは雨が降ったり止んだりを繰り返していた。10時にカヌーの搬送などをしてくれる理事長サンが来て相談したが、今日は中止になってしまった。どうも、初心者向きというよりは経験者向きのイベントの様で、初心者にはやってもらいたくないような雰囲気が漂っていた。なんとなく予約時から、そんな感じがしていた。10年通ったキャンプ場なのだが、あまりカヌーに関しては活気が無かったような気がする。おそらくカヌー&キャンプで始めた施設だったのだが、運営上カヌーが難しく、実際の現場で指導や管理が出来る人がいなくなっていったという感じを受けた。あきらめて11時前にナポートパークを出発。天気はビミョーに湿った感じがして、いつ降り出してもおかしくない状態だ。このあたりは屋根の下に待避するところも期待できないので、カッパの下半身だけ装着しての出発とした。上半身なら着るのは比較的楽だが、下半身は結構時間がかかる。慣れてない子供がいる中、2人分のカッパ装着は大変だと予想したからだ。途中で、雨粒が大きくなって、これはもう降っているのでは?の時もあったが、短時間だったのでカウルにかくれて強行突破した。今日は他にネタが無いので、幌延町のトナカイ牧場に行くことにした。実は私もまだ行ったことが無い。ここまで来れば、ちょっと北上したところに20日に塗り直したばかりの秘境駅の一つ、下沼駅がある。ビミョーに雨っぽい中、寄ってみた。だるま駅舎なのだが、駅舎に妖怪、ぬまひきょん(下沼の秘境という意味でしょう)が描かれていた。鉄ちゃん的にはビミョーなのだが…。元は塗装が剥がれてみすぼらしい状態だったので、手をかけてもらいきれいにされていたので良かったのか。娘は興味無い…と思ったのだが、降りて駅内部の展示物を見ていた。落書き?なのか馬の絵が上手に描かれていたのが気に入ったようだった。 雨がビミョーなまま幌延のトナカイ牧場に到着。ヘルメットは濡れてはいけないので持ち込んでおき、係のお姉さんに断って入口近くの空きスペースに置かせてもらった。ここは入場無料の施設で、トナカイが飼われて近くで見ることができるところ以外は、食堂があるくらいだ。それなのに、予想外に人が来ていてびっくりした。もっと閑散としていると思っていたのだが…。200円でトナカイに餌やりができる。奈良の鹿でも同じなのだが、餌を持つととたんに人気者になってしまう。集まったトナカイに餌をやり娘も十分堪能したようだ。お腹も減ったので、食堂で名物合鴨のラーメンを食べた。なぜここで合鴨なのか?…サロベツ合鴨らしいのだが…そんなの聞いたこと無いなぁ。食後にもう一度餌やりをして牧場を後にする。後はイベントも無いので、今日の宿泊地に向かって一気に南下を開始。途中、やっぱり雨っぽいところにもあったのだが、なぜか青空で夏の日差しのところもあったり、どんな天気か説明に苦しむ不思議な天気だった。音威子府まで南下したところで駅に寄り、わがまちご当地入場券をゲット。続いて美深駅、名寄駅と立て続けてゲットした。天気が悪い時は鉄道頼み…という娘には眠いネタが続いている。名寄から少し西に入った、旧深名線、天塩弥生駅跡に新たに建設された民宿の天塩弥生駅に入る。駅の周りが当時の国鉄駅舎では当然の仕様である未舗装の砂利状態なので駐輪には気を使う。まだ少し早いので受付をして荷物を入れ込んだ後、バイクを軽く拭き掃除しておいた。先客の八王子のライダーは、駅長に送ってもらって名寄の温泉に行っていたようだ。食事の時に遅れてクロスカブのライダーも来て、本日はオッサン(ライダー)3人と娘というこじんまりとした客構成となった。カブライダーなのだが、昼過ぎに予約が入り、稚内でフェリーを降りて向かうということだったのに食事の時間が来ても来ないので心配していた。バイクだったら十分来れる時間なのに…と駅長が言うので、私が「カブなんじゃないかな?(だから遅い)」と予想していたのだが的中だ。そして、彼に質問:「で、大きいのは何に乗っているの?」と大型にも乗っているのは当然だよね…という感じで聞くと、答えは「ハーレーです」だった。やはり大きいバイクに乗っていてもカブの魅力に取りつかれる人は少なくないってことですね(笑) 娘の話し相手になれる人はいないので、娘は部屋に退散して私のタブレットで遊んでいた。残念ですが、これはやむを得ません。若者が集まってワイワイやる時代は終わってしまったのだろうか。オッサンが古い話で盛り上がる時代なのだろうか。ということで、皆さん+駅長さんで、いろいろ話をしてとても楽しい時間を過ごせた。食事の方ですが、決して高価な食材を使った豪華な品というわけではないが、買ってきて並べただけという、私の作る夕食みたいな感じではなく、素材から時間をかけた手作り料理が、結構並んで食べ応えがあった。宿泊料金も食事代もお安くてお勧めできる宿だ。食堂兼談話室の作りも、どこか懐かしい田舎の木造駅舎の待合室を思わせる作りだ。昨年築の最新の建物に、実際の木造駅舎で使われた部品を使ってみたり、置いているモノも鉄道関係のグッズ満載だったりと、他ではマネできない雰囲気が出ている。ビールもこだわりの?瓶のクラシックだったのだが、瓶タイプが存在することすら知らなかった。結局23時近くまで盛り上がり、その後就寝。寝床は男女別のドミトリー形式だ。娘は一人、女性用の部屋で寝る羽目に…。一人静かにキャンプも楽しいが、こういうこだわりの宿で、同宿の方達と話をするのも楽しいものだ。昔のYHで若者同士で盛り上がったことが思い出される。
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