北海道2017 その	3 本文へジャンプ



 2017.08.22  中川 → 名寄 (雨/曇)

6時前に起床。空を見るとかなり曇っているがまだ雨は降ってない。雨が降ると朝ごはんの買い出しもできなくなるので急ぎセイコーマートに行っておにぎりを買って帰る。バンガローには冷蔵庫が無いので朝飯を買ってなかったのだ。寝坊な娘はまだ寝ている。とりあえずできるものから片づけを済ませ、雨雲レーダーの様子を注意深く何度も見ていた。雨雲の動きを見ると激しい雨は来そうにないが、良くなるという感じもしない。今日に限って、かなりビミョーな天気の様だった。今日は天塩川を下るカヌー体験の予約をしている。これが最大のイベントなのだが、どうも雲行きが怪しい。7時過ぎからは雨が降ったり止んだりを繰り返していた。10時にカヌーの搬送などをしてくれる理事長サンが来て相談したが、今日は中止になってしまった。どうも、初心者向きというよりは経験者向きのイベントの様で、初心者にはやってもらいたくないような雰囲気が漂っていた。なんとなく予約時から、そんな感じがしていた。10年通ったキャンプ場なのだが、あまりカヌーに関しては活気が無かったような気がする。おそらくカヌー&キャンプで始めた施設だったのだが、運営上カヌーが難しく、実際の現場で指導や管理が出来る人がいなくなっていったという感じを受けた。あきらめて11時前にナポートパークを出発。天気はビミョーに湿った感じがして、いつ降り出してもおかしくない状態だ。このあたりは屋根の下に待避するところも期待できないので、カッパの下半身だけ装着しての出発とした。上半身なら着るのは比較的楽だが、下半身は結構時間がかかる。慣れてない子供がいる中、2人分のカッパ装着は大変だと予想したからだ。途中で、雨粒が大きくなって、これはもう降っているのでは?の時もあったが、短時間だったのでカウルにかくれて強行突破した。今日は他にネタが無いので、幌延町のトナカイ牧場に行くことにした。実は私もまだ行ったことが無い。ここまで来れば、ちょっと北上したところに20日に塗り直したばかりの秘境駅の一つ、下沼駅がある。ビミョーに雨っぽい中、寄ってみた。だるま駅舎なのだが、駅舎に妖怪、ぬまひきょん(下沼の秘境という意味でしょう)が描かれていた。鉄ちゃん的にはビミョーなのだが…。元は塗装が剥がれてみすぼらしい状態だったので、手をかけてもらいきれいにされていたので良かったのか。娘は興味無い…と思ったのだが、降りて駅内部の展示物を見ていた。落書き?なのか馬の絵が上手に描かれていたのが気に入ったようだった。 雨がビミョーなまま幌延のトナカイ牧場に到着。ヘルメットは濡れてはいけないので持ち込んでおき、係のお姉さんに断って入口近くの空きスペースに置かせてもらった。ここは入場無料の施設で、トナカイが飼われて近くで見ることができるところ以外は、食堂があるくらいだ。それなのに、予想外に人が来ていてびっくりした。もっと閑散としていると思っていたのだが…。200円でトナカイに餌やりができる。奈良の鹿でも同じなのだが、餌を持つととたんに人気者になってしまう。集まったトナカイに餌をやり娘も十分堪能したようだ。お腹も減ったので、食堂で名物合鴨のラーメンを食べた。なぜここで合鴨なのか?…サロベツ合鴨らしいのだが…そんなの聞いたこと無いなぁ。食後にもう一度餌やりをして牧場を後にする。後はイベントも無いので、今日の宿泊地に向かって一気に南下を開始。途中、やっぱり雨っぽいところにもあったのだが、なぜか青空で夏の日差しのところもあったり、どんな天気か説明に苦しむ不思議な天気だった。音威子府まで南下したところで駅に寄り、わがまちご当地入場券をゲット。続いて美深駅、名寄駅と立て続けてゲットした。天気が悪い時は鉄道頼み…という娘には眠いネタが続いている。名寄から少し西に入った、旧深名線、天塩弥生駅跡に新たに建設された民宿の天塩弥生駅に入る。駅の周りが当時の国鉄駅舎では当然の仕様である未舗装の砂利状態なので駐輪には気を使う。まだ少し早いので受付をして荷物を入れ込んだ後、バイクを軽く拭き掃除しておいた。先客の八王子のライダーは、駅長に送ってもらって名寄の温泉に行っていたようだ。食事の時に遅れてクロスカブのライダーも来て、本日はオッサン(ライダー)3人と娘というこじんまりとした客構成となった。カブライダーなのだが、昼過ぎに予約が入り、稚内でフェリーを降りて向かうということだったのに食事の時間が来ても来ないので心配していた。バイクだったら十分来れる時間なのに…と駅長が言うので、私が「カブなんじゃないかな?(だから遅い)」と予想していたのだが的中だ。そして、彼に質問:「で、大きいのは何に乗っているの?」と大型にも乗っているのは当然だよね…という感じで聞くと、答えは「ハーレーです」だった。やはり大きいバイクに乗っていてもカブの魅力に取りつかれる人は少なくないってことですね(笑) 娘の話し相手になれる人はいないので、娘は部屋に退散して私のタブレットで遊んでいた。残念ですが、これはやむを得ません。若者が集まってワイワイやる時代は終わってしまったのだろうか。オッサンが古い話で盛り上がる時代なのだろうか。ということで、皆さん+駅長さんで、いろいろ話をしてとても楽しい時間を過ごせた。食事の方ですが、決して高価な食材を使った豪華な品というわけではないが、買ってきて並べただけという、私の作る夕食みたいな感じではなく、素材から時間をかけた手作り料理が、結構並んで食べ応えがあった。宿泊料金も食事代もお安くてお勧めできる宿だ。食堂兼談話室の作りも、どこか懐かしい田舎の木造駅舎の待合室を思わせる作りだ。昨年築の最新の建物に、実際の木造駅舎で使われた部品を使ってみたり、置いているモノも鉄道関係のグッズ満載だったりと、他ではマネできない雰囲気が出ている。ビールもこだわりの?瓶のクラシックだったのだが、瓶タイプが存在することすら知らなかった。結局23時近くまで盛り上がり、その後就寝。寝床は男女別のドミトリー形式だ。娘は一人、女性用の部屋で寝る羽目に…。一人静かにキャンプも楽しいが、こういうこだわりの宿で、同宿の方達と話をするのも楽しいものだ。昔のYHで若者同士で盛り上がったことが思い出される。



雨が降り出しました
今日はカヌーの日なのに

雨雲が気になります

結局カヌーは中止
雨っぽい中出発

秘境駅の一つ
下沼駅です

2日前に再塗装された
ぬまひきょんの駅舎

馬の落書き?が
気に入った娘です

雨っぽい中
なんとか訪問できました

幌延町
トナカイ牧場

トナカイが飼育されて
無料で見学可

200円で餌やり
誰でも人気者になれる

怖いので餌は地面に
投げている娘

貧乏性なので少し
ずつあげています

なぜか山羊もいます
怖々接近中の娘

名物?合鴨ラーメン

施設内部です
昼時は満席近い状態

餌は200円です
十分楽しめます

音威子府駅の
マンホールです

音威子府駅
入場券ゲット

美深駅
入場券ゲット

名寄駅
入場券ゲット

天塩弥生駅 駅前?
バイクは雨対策です

晩飯 高価じゃ無いかも
でも手作り感がとても良い

こだわり?の瓶クラ
初めて見ました

男子のドミトリー
慣れるとコレが良い

二段ベットの下段
酔って寝れば快眠だ

宿舎通路
便所や風呂があります

談話室兼食堂
雰囲気ありすぎ

マニア&旅人には
たまりませんね



 2017.08.23  名寄 → サロマ湖 (曇/晴)

6時に起床。本来は朝食は7時半なのだが、早く出たいというライダーの意見を聞いてもらえて7時より食事になった。朝からしっかりと品数が多く、満足の朝食だ。生卵は、餌にこだわったという、スーパーで買うパック卵10個分くらいの値段はするという卵。黄身の色が黄色くなく白っぽいのが不思議な感じだった。娘が少食なので、気のせいか1.5人前は食ったような気がする。食後、準備を終えて8時15分に出発。このお宿の名物?出発する人の記念撮影があった(宿のfacebookに載ってるかも)。駅長サン夫妻と宿泊の皆さんに見送られながらの出発となった。これは娘も初体験なのだが、旅人宿やライダーハウスなら普通にあることかもしれない。普段は前日夕方に給油しておくのだが、昨日は意図的にしていなかった。というのも、駐輪する宿の前が未舗装状態なのでバイクの取り回しを考慮してたのだ。名寄で給油した後、239号線を使いオホーツク海側へと抜ける。興部を前に、毎度の娘のトイレコール。急ぎ道の駅興部へ向かい用を足すのであった。紋別へ抜けて、道の駅紋別のはずれにある名物の大きなカニの爪のモニュメントに行く。人気のポイントなのか、ライダーやレンタカーの旅人が次々と記念写真を撮っていた。なかなかよく出来ていてインパクトのあるカニの爪だ。記念撮影後、娘はカニの爪に登ろうとしたが…やはり無理だった(笑)。紋別から少し下り中湧別に入ったところで気づいたのだが、よく利用する中湧別のセイコーマートが新しくなっていた。確か昨年利用した時には前の古いままだったはずだ。見ると、裏手に広げて新しい店舗を作っている。前の敷地はそのまま駐車場になって拡大されていた。イートインもコーヒーもある、ステキな最新型のお店になっていたのを見て吸い込まれたのであった。ここでアイスコーヒーを飲んでゆっくりと休憩させてもらった。エアコンで涼しく、椅子に座れてバイク旅の休憩にはとても助かる。これからも積極的に利用したいと思うのであった。ここから242号線で遠軽へと向かう。遠軽駅も、わがまちご当地入場券の発売駅だったはず。しっかり寄ってまたまた入場券ゲット。そのまま留辺蘂まで南下し、さらに東へと向かう。道の駅温根湯の裏にある、キタキツネ牧場でキツネを見るのが目的なのだ。キタキツネの持っている病気が広く言われるようになったので人気がダウンしているのか、廃業も間近か?という衰退ぶりだった。私は新婚旅行で来た時と、その数年後にキツネのぬいぐるみのお土産(巨大キツネ1匹1万円)を買いに来た時以来だが、外観は特に変わっていなかったが、売店の商品ははスカスカになって廃な臭いがプンプンしていた。入場する時にはJAFなどの割引要素はないけど割引料金だったし、お土産を買っても端数切り捨てと、ビミョーなサービスはしてくれた。キタキツネを触ることはできないのだが、比較的近くで手軽に見ることができる施設はそれなりに貴重だと思うのだが。園内では、多くはないがちゃんとキツネを見ることができた。寝ているキツネが多いのだが、時々動いてくれるのでそれなりに楽しめる。後で知ったが狸も3匹ばかりいるそうだが、見つけられなかった。キツネより臆病で見つけるのが難しいという。ということで、この施設で娘は十分満足したようだった。動物好きなので、近くて見ることができるだけでポインがト高いみたいだ。普段はスマホのカメラで写真撮影することが無いのに、キツネは撮りまくっていた。お昼時なので表の道の駅で食事をしようとしたのだが、どうも食事の部分だけ閉まっているところが多く、この道の駅も衰退感がプンプンしていた。いったいどうなっているのだろうか、見た目はそう閑古鳥という雰囲気でもないのに。ということで、留辺蘂の町に入りコンビニでパンなどを買って昼食とした。続いて北上して計呂地へと向かう。昨年の台風の時にお世話になった計呂地駅跡を使った宿泊施設を見せるためだ。到着した時にちょうど、昨年お世話になった管理人様が自転車でやってくるところだった。おかげで挨拶と娘の紹介ができてラッキー。まだ時間が少しあったので、サロマ湖のワッカのネイチャーセンターまで行ってみる。サロマ湖はダートを少し走って行く高台の展望台からはよく見えるのだが、下からはあまりきれいに見えない。今日は天気が良いので、ワッカからもそこそこステキな湖に見えたが、全容は広すぎて見えないのだ。そこからそう遠くないサロマ湖畔ユースに入ったのだが、外観は残念ながら老朽化が進んでおり廃な感じがプンプンした。私が最初に泊まったのが1982年。当時はコレがYHか?とキレイな内装や施設にびっくりしたものなのだが…。基本はYHの構造なのだが、談話スペースや食堂、通路など、今見てもそれなりに立派な感じな作りなのだ。ペアレントさんに聞くと有名な人の設計だとか。驚いたのは古くはなっているが、削れたり汚れたりしてはおらず、当時の雰囲気をかなり色濃く残していることだった。残念なのは、電球がかなりの数が切れたままになっており廃な感じが出ていることだ。以前は存在を知らなかったがドミトリー形式の8人タコ部屋以外に小さな和室がいくつかあり、そこが我々の部屋となった。ここは昭和の香りがプンプンする旅館の和室風だ。使えない昭和時代の球面ブラウン管の地上波アナログテレビまでそのまま置かれていた(笑) 2階にあるドミトリーの8人部屋にも入ってみたが、当時そのままで残っていた。ちょっとロッカーの鍵部分の破損が目立ったが、当時の雰囲気がそのままだ。ベッドは互い違いに設置されパーソナルランプも装備していて、昭和30年代設計の古いYHが大半の時代に、かなり進んだ設備だったのだと、涙ながらに観察してしまった。食堂の天井や照明もステキだったた。タブレットに入れてきた当時の写真と比べながら見たが、壁にかかった時計もそのままで、貼っていたミルクランドのシールもそのままだった。よく見ると、「洗い場」と表示があり、そのドアの向こうには炊事場につながる食器洗い場が、当時のまま残っていた(当時は自分で使った食器を自分で洗うのがYHの常識だった。今は当然ながら使われないそうですが)。ただし、トイレが狭く暗いところに設計の古さが出ており娘には不評だった。そういえば最近の施設はトイレや風呂などがびっくりするほど広く明るくてキレイだ。
なお、今日の宿泊者は我々だけであった(寂し〜い)。食後に飛び込みで素泊まりの2人連れ(それもお爺さんと小学生くらいの孫の男の子という激レアな組み合わせ?)が来たが、子供が一瞬見えただけで、部屋から出てくることは無かったので、実質談話室を娘と二人で占有してゆっくりした。話し相手もいないので、娘はまたもやマンガを読みふけっていた。落書きノートがあったので読んでいると、数日前に1982年に泊まったという63歳の爺さんの書き込みがあった。私と同じ年に泊まっているとは…もし、同宿していれば話が盛り上がったことだろう、残念…。



朝食です
朝からしっかり食べます

文庫のマンガは…
サイクル野郎だ(^^)/

車掌帽をかぶって
ご機嫌な娘

女子部屋のベッド

出発時に
駅長さんが撮ってくれた

道の駅興部
無料宿泊施設は健在

道の駅のトイレ
毎度お世話になります

紋別の人気ポイント

登りたいけど
登れません…

イートインは
とても助かります

中湧別のコンビニが
新装OPENしてました

遠軽駅
入場券ゲット

キタキツネ牧場
まだ営業してました

ここから入ります
変わってませんね

かわいい姿に
娘の目はハートに(笑)

割と広い園内ですが
密度は低いかも

寝ているキツネも
時々起きます

普段は撮影しないが
スマホで撮影しまくり

比較的近くで
見ることが可能です

売店ですが、昔に比べて
商品が減ってます

道の駅温根湯
流行ってそうでしたが

昼食は留辺蘂の
コンビニで軽く…

計呂地駅跡です
昨年お世話になりました

機関車と無料宿泊
施設を見学です

サロマ湖です
晴れてキレイです

時間がないので
ワッカまで行けません

今日はこんなに天気が
良いですが…明日は…

すぐに宿に入るのが
もったいないくらい

サロマ湖YHの談話室で
さっそく くつろぐ娘

サロマ湖YH外観
昔から全く変わりません

夕食です ホタテづくし
飾りもマメですね

昔の名残が…
洗い場が…

昔は宿泊者自ら食器を
洗っていたのです

ミルクランドのシール
82年当時から健在

食堂です 今見ても
立派な造りですね

誰もいないので我が物
顔で寝るまで利用



サロマ湖YH今昔


82年タコ部屋

17年タコ部屋

82年談話室

17年談話室

82年管理人室

17年管理人室

82年廊下踊り場

17年廊下踊り場

85年食堂

17年食堂

85年食堂

17年食堂

82年YH外観

17年YH外観

85年食堂

17年食堂


その他サロマ湖YHの写真


和室です

レトロな置物(笑)が…

2階洗面所

2階廊下

2階廊下

階段部分

食堂への通路

コレ35年前には談話室に



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