雨は夜通し降り続けていたようだ。朝5時半に起きると雨は上がっていたが、空はどんより鉛色。予報では10時頃から晴れとなっていた。今日は摩周湖や屈斜路湖の景色がメインイベントになるため、曇っていればガッカリ。当然ながら晴れている方が良いので、予報に従いまったりする。食事の提供は無いので昨日コンビニで買ったパンを食べておく。濡れたバイクの掃除をしていると、昨日談話室でお話した老夫婦が犬を連れてきており散歩させていた。いつもはなかなか起きない娘も、犬がいるよ…というと飛び起きて見に来た。犬を触らせてもらい散歩までさせてもらえて大満足の様子だった。旅行中のこういう他愛ないふれあいを教えてやりたいですね。で、結局8時半くらいに出発。YHの玄関では、車の人やバイクの学生達も出発準備をしていて活気を感じる。空はまだ曇っていたのだが摩周湖への道を上がっていくと徐々に晴れていき、第三展望台に着く頃にはすっかり晴れてその変化にびっくり。摩周湖は残念ながら霧がどっぷり溜まった感じで湖面は全く見えなかったが、反対側の屈斜路湖方面は、少し雲海っぽい雲が残る晴天の良い景色だった。川湯温泉のホクレンで給油しフラッグをゲット。続いて屈斜路湖に沿って走るが時間の関係で湖岸に寄る時間がとれない。このあたりはクッシーロードというんですね…知りませんでした。ボートなどがある施設には、お馴染みクッシーの像が立っているのが見えたが、確か新婚旅行の時には既にあったような…。そして美幌峠へと向かうが、峠に駆け上る道は青空の元、屈斜路湖が広がっているのが一望でき、まさに絶景だ。峠では展望台まで上がったが、娘もキレイな景色に満足の様子。私もここは北海道の絶景の一つだと認識しており、この景色を子供と共有できて嬉しかった。ここで気づいたのだが、三脚で撮影すると下方に視界が狭くて背景があまり写らない。三脚の足をすべて揃えて手で持って自撮り棒代わりにして上方から撮影してみると屈斜路湖が背景としてキレイに写ってステキだった(笑)
今日は天気が良いので日が当たる部分は本当に暑い。が、カラっとしていて走るととても気持ちが良い。そのまま、次のイベントである阿寒湖へと向かう。到着すると観光船が30分後に出るという。すぐ近くのコンビニで昼食のパンなどを買い込み乗船する。75分間のクルージングで、阿寒湖をぐるっと回り、まりものセンターがあるチュウルイ島に上陸して15分見学、元の桟橋に戻るのだ。クルージング中、湖上は涼しくて吹く風が心地よかった。天気が良いので思ったより湖上からの景色も良かった。曇っていたらビミョーだったことだろう。まりも見物は…まりもを見るだけだが、これをしなければ阿寒湖ではないので一度はしておくべきだろう。まりもは…確かにびっくりするくらい大きかった(お土産の極小マリモとは桁違い)。阿寒湖遊覧後、お土産屋さんでお土産を買い込み、不要な荷物とともに自宅へ送って身軽になった。荷物に余裕ができて、なにがしら積めるので、旅の中頃にしたいのだが終わり頃になってしまい効果は微妙だったが。娘が先輩に頼まれたというブラックサンダーのメロン味(北海道かつ季節限定)を見つけてゲットし送っておいた。ここから宿まで100km少々だが、イベントはもう無い。足寄まで下道で走り、コンビニで休憩したが、暑くて私はアイスコーヒーを飲み、娘はガリガリ君を食べた。イートインが無いのは残念だが、建物の影に入ると意外と涼しい。これはさすがに北海道という感じかも。その後、高速を走り芽室ICで降り、ナビ様の指示に従い道道を通り新得へと入る。少し時間に余裕があったので新得駅に入り、わがまちご当地入場券をゲット。宿には17時過ぎに到着。ここは屋根付きの倉庫にバイクを入れられるので安心だ。屋根付きの宿は少なく、バイク乗りにはお勧めできる設備の宿だ。本日の宿泊はバイクは我々だけ。他に3名いたが車で素泊まりで21時の到着だった。YHと違って談話室には漫画もなく、娘にとってはビミョーだったかも。私は、私より一回り年上の宿主(滋賀県出身のカワサキバイク乗り)と話で盛り上がって楽しかったのだが…。ここの宿は2009年に建築されただけあり、施設はとてもきれいで、コンセント、電灯、洗面台やトイレなど作り付けの装備が大きく明るく立派。天井への吹き抜け構造も明るステキで、全体的にレベルが高い。どうも宿主さん一人でやっているようだが(奥さんとか見かけませんでしたし)、大変だと思う。晩飯は、サンマとトンカツなど。飾りもすくなく男所帯ではこれが普通かも(そういう意味ではサロマ湖YHのオッサンの作る食事は、量は少ないけど飾り付けはすごくマメだったと思う。多分元プロ。)ビミョーに食事代が高い気がするが、宿泊費はこのキレイさなら安い気がして合計すると普通かも。我々の他の3名は、100名山を狙っている山男達で21時到着の朝3時出発というハードスケジュールの様だった。一人の時は4時起きの私だが、さすがにとてもマネできない。こうして北海道最後の夜が終わっていった。
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