北海道2023夏 その3 本文へジャンプ



 2023.09.05  幌延 → 浜頓別 → 音威子府 → 幌延 (雨/曇/晴)

とりあえず朝4時に起床。空は暗いが雨は降ってはいないけど曇天なのがわかる。今日の行程は厳しくないので本当はあと1時間ほど寝ていても良いのだが、ゆっくりと準備をして着替え、モードチェンジをする。今日は車なのだが風呂へ行く時と違って移動距離が長いので重い荷物が吹っ飛ばない位置に荷物を移動する必要があるのだ。結局5時過ぎに出発。雨が降りそうなので初のパターンとしてバイクをキャンプ場に置いて車ででかける。今日もここで車中泊するので積む必要が無い。荷物を下ろして軽くなった車で昨日と同じ道を浜頓別に向かう。マジで民家も何も無い山の中を走る。信号も無いのでペースを上げることも可能だが、朝の山の中と言えば鹿の出現が怖い。特に今年は多いが、浜頓別まで数えていただけで鹿が20回、たぬき、キツネ、リスが各1回出現した。道路を横断する奴も多いので危険である。おかげで法定速度60km/hのところだが昨日のまったり走行ハンターカブと同様50km/hで巡航する。おかげで燃費もいい感じで上がってくる。6時で太陽が出るはずだが、曇天なのでかなり暗い。しかも、浜頓別に近づくと地面が濡れているだけではなく小さな雨粒が来るようになった。すれ違うライダーは皆カッパを着ている。とりあえず、浜頓別のセイコーマートにて朝食。続いて道の駅浜頓別でトイレ。もう一つのセイコーマートでホットコーヒーを飲む。これから昨日に続いて、天北線の廃線駅跡めぐり後半戦である。ここから音威子府まではほぼ国道沿いに駅が点在しており、道は非常にわかりやすい。が、昨日ほど痕跡が多く残っているわけではなく、原野に戻ったところが多いのが残念。雨はとりあえず降っているかどうか?のギリギリレベル。カッパなしでは辛いが、無くてもギリギリという感じだった。昨日同様、スマホのGoogle マップを利用して駅跡を1つづつクリアしていく。この季節、雑草が茂っているため、痕跡があったとしても藪の中にあり目視も近接もできない。ちょっと残念なところが多かった。唯一、駅も線路も残っている松音知駅跡は、個人が所有しており立入禁止となっているのが残念。ただ、保存もビミョーで後で作った駅名標の駅名のローマ字のつづりも違っている(SHIがSI)というお粗末さだそうだ。敏音知駅跡は道の駅になっており模擬駅が記念に残されている。道の駅でNINJA400に乗る老人ライダーが来てカッパを脱いでいたので、どちらから来たかと聞くと、宗谷岬→浜頓別と通ってきたと言う。宗谷岬は晴れていたでしょうと聞くと「降っていた」という。そん天気予報じゃなかったと思うが…。これから向かう先が明るいので脱いでいるが、予報的にはまだビミョーだろうと思った。が、結果から言うとジイサンの勝ち。ここから音威子府までは降らなかったし、思ったより晴れて暑くなったくらいだった。今年の天気はさっぱりわからない。音威子府は現役の駅なので、最後は上音威子府駅跡だ。ここもかつて廃線巡りをしていた頃、どこかわかりにくくて1年目はたどりつけなかった記憶がある。完全に無人の山になっているが、国道から入る狭い道ががあって、すぐに駅には到達できる。当時は、完全にホームの石積みが残っており、草ボウボウの中にひっそり残っている駅跡には涙したものだ。それから何度か訪れたが、ケータイの基地局(電柱)が建った時に、重機が入り、ホームの石積みの一部を壊してしまった。後に地元の有志が立ち上がって保存の動きが出て、崩れた部分の簡易的な補修もされ、ホームに模擬駅名標が立てられた。それから行ったことが無かったので、今回は楽しみだった。草ボウボウの路盤跡も草が刈られ、ホーム上もきちんと整備されて歩けるようになっており驚いた。あいかわらず国道からの入口はわかりにくい。が、Google マップがあれば何の問題もないので幸せだ。音威子府の道の駅に寄ってみる。ここではかつて、音威子府ソバを売っていたが、材料である麺が製造中止となって音威子府ソバは断絶した。その後オリジナルラーメンをやっているそうだが、誰が作ったか新しいソバを提供していると聞いていたが、なんと火曜日は道の駅自体がお休みだった。張り紙があったが、人手不足のため、食堂でのソバの提供は中止しているとあった。お持ち帰りの新音威子府ソバはあるみたいだったが…。こことJRの駅の間くらいには、「新」音威子府ソバを提供する店がある。何でも後方支援部隊によると素ソバで660円、天ぷらソバで700円と普通にソバ屋していてお高い(天ぷらとの差が40円は謎だが)。かつてJRの駅で提供されていたのは駅ソバだったのでお安く、貧乏な私でも食べることができたのに。もちろん、JRの駅にも寄っておく。とりあえず変化はほとんど無い。かつて駅ソバがあったところは、遺影なども片づけられ、のれんも外されて「閉店」とだけ書かれてあった。旭川ナンバーの車のジイサンが来て「なんだ閉まっているのか」とボケたことを言っていたので、店主が亡くなったことを教えてあげた。次の質問は「トイレはどこだ」だったので、なかなか逝ってるジイサンだと重う(笑)お腹も減ったので音威子府のセイコーマートに入る。ここも何度も来た店だ(それを言えば他の所だってそうだが)。昨日、何でも後方支援部隊の彼に教えてもらった、お安い税抜き128円のパスタシリーズのカルボナーラを選択。鶏肉も入ってステキ。貧乏人御用達だけのことはある。味もあと数種類あるので楽しみが増えた。今年新発売のカップ麺、鷄塩ソバも買ってみる。発売記念の108円と消費税。音威子府でソバ食ったら何でも音威子府ソバ(無理ありすぎ)。ここから国道40号線を北上して幌延へと戻る。国道だけど、交通量少な目で走りやすい。対向車で黄色いN−VANを見たが、フェリーと道の駅あいろーど厚田にもいた車だった。パターンが似ているな(汗) 途中、実家からメールが入る。最近高齢の母親が不調だ。ちょっと調子が悪いと「救急車呼んで」…と言うくらい。処置の必要の無いくらいの気のせい。もっとも、もう90歳が目の前なので何があるかわからんのが難点。今回は、本当に救急車で行ったけど、カリウムが足りないくらいで他バイタル異常無し。点滴したら元気になって「もう帰る」とワガママ。これを人呼んで「死ぬ死ぬ詐欺」なのだ。待ち時間の間に風呂に入っておく。ということで、夕方になって車で日本海が側へと走り、利尻の夕日を狙うが、毎度の利尻がビミョーに雲にお隠れになる。まぁ、雨だと思っていたのにコレだけ見ることができたらよしとしないといけないだろう。急ぎ、幌延に戻り、セイコーマートにて夕食を食べ、酒を買い込んでキャンプ場に戻る。そして昨日と同じく車の中で酒を飲みながら忙しく作業をするのであった。


幌延駅
天気は暗い曇り空

浜頓別にて朝食
今日もコレで…

道の駅浜頓別
トイレと歯磨き

朝コーヒー
これから店も少ないし

下頓別駅跡
意外とキレイに残っている

新弥生駅跡
藪の中に残るらしいが…

中頓別駅跡
バスターミナル

中頓別駅跡
気動車が展示されている

中頓別セイコーマート
コーヒーブレイク

松音知駅跡
個人所有で立入禁止

周磨駅跡
原野に戻り痕跡無し

敏音知駅跡
道の駅になっている

上頓別駅跡
バス停だが痕跡無し

小頓別駅跡
広い敷地にバスターミナル

痕跡は建屋に駅で使われ
ていた看板が残る

上音威子府駅跡
駅名標が復活していた

一時は放置され草ボウボウ
で荒れ放題だった

重機で崩されたホームも
一部修復されている

きちんと整備されているが
クマ出そうで怖い

しみじみと3Dで作られた
動画をココで見る

「新」音威子府ソバが
駅の横で復活

JR音威子府駅
変わってない

かつての駅ソバ屋は
すっかり片付けられていた

音威子府の
セイコーマート

貧しく昼食
カップ麺とお安いパスタだ

夕方晴れたので
海岸沿いへGO!

青空が気持ち良い
夕陽がキレイかな?

良い感じで焼けるが…
利尻島は霞んでいる

水平線に落ちる夕陽
ダルマ状になった

日没後の焼け
新しい風車と共に

日没後の焼け
まぁ出た方かも

今日も同じセコマで
ワンパターン晩飯


 2023.09.06  幌延 → 弟子屈  (曇/雨)
朝4時起床。天気は良い感じ。5時頃からモードチェンジをしたいと思っているのでそれほど急ぐ必要は無いと油断していた。まったりとしすぎて5時ギリギリになってモードチェンジを始めるのが精一杯という感じだった。バイクを載せるのにエンジンをかけるのでキャンプ場ではあまり早朝にしたくない。今回は駐車場にはおそらく私しかいないのでまだ気が楽だ。3日も置いていたのでモードチェンジのコツを忘れており苦労した。バイクを載せる時に、ビミョーにフロントに置いた固定具が勢いで前方にズレる。やり直しを食らったが、なんとか載せて他の荷物を積んでから気づいたが、やり直しをするときに、固定具のストッパーの金具をセットし忘れてタイやの下敷きになっていた。少しバイクが後ろになるのと金具に負担がかかる。しかし時間も無いので、とりあえず5時半になってやっとスタートした。が、やはり固定はビミョーな感じだった。町内にて停車、最低限の荷物を下ろして、一度少し後ろに動かす。ギリギリ、ラダーを使わず下げることができ、サイドスタンドで立つ状態なので、その間に固定具の金具を正規の位置に戻してからバイクを積み直した。なんとか安定。朝から時間を食ってしまった。今日は、できるだけ早く出て、目的地である美幌峠に着いてバイクを下ろして走りたいと思っていたのに手痛い遅れだった。道は、国道40号線を南下するルートと、昨日と同じく浜頓別に出てオホーツク海側を南下するルートが選べるが、帰りのルートと重複するので40号線ルートを却下、オホーツク海側を南下することにした。気のせいではないが、3ヶ月前にもハンターカブで同ルートはサロマ湖まで下っている。浜頓別にて朝食。なんだか昨日も同じようなことをしていた気がする。続き238号線を南下する。道は良く、淡々と快調に走ると燃費も上がって20km/Lを越えてくる。眠いのでコンビニコーヒーを飲んだり、道の駅でトイレをしながら湧別町まで南下してきた。時刻は11時過ぎ。悪くないペースだ。お腹も減ってきたことだし、毎回寄っている湧別のセイコーマートにて昼食。目の前のホクレンにてガソリンも給油。結構走ったのに給油量は少ない。休憩しながら天気予報を確認。今日は美幌あたりは昼から曇りとなっていたはずだが…昼から雨と出ている。今日は、朝は天気だったが、浜頓別で曇り、少し南下して晴れて、また少し南下すると曇ってカッパを着るほどでもないが霧状の雨粒が来ているバイクだとかなりビミョーな天気だった。どうも、道東は今日はあまり天気が良くなさそうだ。かなり気分が盛り下がって、ペースがビミョーに上がらなくなった。食事後、238号線の南下を続け、3ヶ月前にも確認した計呂地駅跡に寄る。あいかわらずキレイに整備されているが、あちこちに何かを禁止する言葉が数多く書き込まれている。駐禁、小便禁止、夜間駐車禁止、その他にもあったような。昔はあまりこういうものが多くは無かったが、最近はいろいろ細かく厳しくなっているが、その縮図を見たような感じだった。 美幌町を通り、眠くてしかたないので今日2杯目のコーヒーを飲む。美幌峠には13時半くらいに到着。朝がちゃんと早くて、失敗も無く、天気も良ければ気合いが入って12時半くらいには着けただろう。そしてバイクを下ろしてこの辺を走る…予定だった。が、雨ではバイクを下ろすだけ無駄になる。とりあえず美幌峠に行ってみるが、雨は降ってないが、既に雲海状態(単に霧)になっていて視界が全く効かない状態。もちろん湖は全く見えない。トイレをして弟子屈町に向かう…が、トイレをしたはずなのにすぐに尿意再発。コーヒーの利尿作用恐るべし。なんとか我慢して、よく寄っている弟子屈のセイコーマートに入りトイレを借りる。疲れには甘いもの…ということで毎度のシュークリームを1個いただいておいた。こう天気が悪い予報だとすること行くとこ無いので、風呂に入っておくことにした。調べると町営の泉の湯があり200円と、昭和なのか?という価格でやっているというので行ってみた。確かに、昭和の装備で、それなりに古くて傷んではいるが困るほどではない。昭和気分を満喫しながら風呂に入ってサッパリする。することも無いのでとりあえず道の駅摩周温泉に行ってみる。トイレに寄ったことはあるが中に入ったことは無かった。とてもキレイで写真展もやっているオサレな施設だったが、物産販売などは小さめという感じ。ここで雨が降り出す。割と大きな粒の雨だった。バイクの人たちは大変そうだったが車だと平気。こうやって堕落していくのが怖い。本当にすることがないので、ハンドルにタブレットを置き、膝にキーボードを載せてレポート作成。暇な時間を有効に使う。 18時になったので、毎度の弟子屈のセイコーマートに行って夕食。酒を仕込んで道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠に向かう。ここは1年前の5月に雲海ねらいでビバークして玉砕したところだ。明日の朝の天気はビミョーだが、また懲りずにチャレンジしている。 道の駅には多くの既に車中泊車が停まっていた。先ほどの摩周温泉ほどではないが、そこそこ人気かも。弟子屈町は曇りだったが、ここは霧雨で風もかなり強い。雨の中のモードチェンジは辛いので少し車内で時間をつぶして待っていた。小降りになってきたところを狙ってモードチェンジでビバークモードに。タブレットでの作業はおおかた先ほどの道の駅で済ませているので、車内で買ってきた酒を飲む…。が、狭くて窮屈で大変飲みにくい。これは、運転席を立てて普通の状態にして席にて酒を飲んだ方が楽だ。次回からそうしようと思った。結局、23時半に就寝。最後の方はトイレが妙に近い。10分おきに出る。寝る前に5回は行ったかも。雨は上がったが車体が揺れるくらい風が強い。霧っぽいし…明日はダメだろうという感じ。 気温は低く17度前後。車内でも結構寒い。もう少し厚手のものを持ってくれば良かったと反省。今年の夏は暑いから油断した。



3日間お世話になった
キャンプ場駐車場

今日も浜頓別の
セコマで朝食

一瞬だけ晴れた!
オホーツク海沿い

枝幸のセコマ
コーヒーブレーク

道の駅雄武
天気はビミョー

雄武駅跡
記念碑だけ存在

チンタラ走りで
燃費はとても良い

湧別で給油
いつものホクレン

昼飯は湧別の
セコマで

イートインがあるけど
イート車で…

計呂地駅跡
3ヶ月前にも来たな

キレイに整備されている
宿泊は休止中

雨は降ってない
ビミョーな天気

横が謎の自販機
ショップになっていた

ラインナップが謎
地産の品もあり

美幌のセコマ
コーヒーブレイク

美幌峠
霧が出ていた

弟子屈の銭湯
泉の湯 安い!

座席で作業を…

道の駅摩周温泉
雨が降ってきた

道の駅摩周温泉
車中泊狙いも多そう

晩飯はセコマで弁当
サラダが売り切れていた

弟子屈の
セイコーマート

夜の道の駅美幌峠
ここでビバーク


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