とりあえず朝4時に起床。空は暗いが雨は降ってはいないけど曇天なのがわかる。今日の行程は厳しくないので本当はあと1時間ほど寝ていても良いのだが、ゆっくりと準備をして着替え、モードチェンジをする。今日は車なのだが風呂へ行く時と違って移動距離が長いので重い荷物が吹っ飛ばない位置に荷物を移動する必要があるのだ。結局5時過ぎに出発。雨が降りそうなので初のパターンとしてバイクをキャンプ場に置いて車ででかける。今日もここで車中泊するので積む必要が無い。荷物を下ろして軽くなった車で昨日と同じ道を浜頓別に向かう。マジで民家も何も無い山の中を走る。信号も無いのでペースを上げることも可能だが、朝の山の中と言えば鹿の出現が怖い。特に今年は多いが、浜頓別まで数えていただけで鹿が20回、たぬき、キツネ、リスが各1回出現した。道路を横断する奴も多いので危険である。おかげで法定速度60km/hのところだが昨日のまったり走行ハンターカブと同様50km/hで巡航する。おかげで燃費もいい感じで上がってくる。6時で太陽が出るはずだが、曇天なのでかなり暗い。しかも、浜頓別に近づくと地面が濡れているだけではなく小さな雨粒が来るようになった。すれ違うライダーは皆カッパを着ている。とりあえず、浜頓別のセイコーマートにて朝食。続いて道の駅浜頓別でトイレ。もう一つのセイコーマートでホットコーヒーを飲む。これから昨日に続いて、天北線の廃線駅跡めぐり後半戦である。ここから音威子府まではほぼ国道沿いに駅が点在しており、道は非常にわかりやすい。が、昨日ほど痕跡が多く残っているわけではなく、原野に戻ったところが多いのが残念。雨はとりあえず降っているかどうか?のギリギリレベル。カッパなしでは辛いが、無くてもギリギリという感じだった。昨日同様、スマホのGoogle
マップを利用して駅跡を1つづつクリアしていく。この季節、雑草が茂っているため、痕跡があったとしても藪の中にあり目視も近接もできない。ちょっと残念なところが多かった。唯一、駅も線路も残っている松音知駅跡は、個人が所有しており立入禁止となっているのが残念。ただ、保存もビミョーで後で作った駅名標の駅名のローマ字のつづりも違っている(SHIがSI)というお粗末さだそうだ。敏音知駅跡は道の駅になっており模擬駅が記念に残されている。道の駅でNINJA400に乗る老人ライダーが来てカッパを脱いでいたので、どちらから来たかと聞くと、宗谷岬→浜頓別と通ってきたと言う。宗谷岬は晴れていたでしょうと聞くと「降っていた」という。そん天気予報じゃなかったと思うが…。これから向かう先が明るいので脱いでいるが、予報的にはまだビミョーだろうと思った。が、結果から言うとジイサンの勝ち。ここから音威子府までは降らなかったし、思ったより晴れて暑くなったくらいだった。今年の天気はさっぱりわからない。音威子府は現役の駅なので、最後は上音威子府駅跡だ。ここもかつて廃線巡りをしていた頃、どこかわかりにくくて1年目はたどりつけなかった記憶がある。完全に無人の山になっているが、国道から入る狭い道ががあって、すぐに駅には到達できる。当時は、完全にホームの石積みが残っており、草ボウボウの中にひっそり残っている駅跡には涙したものだ。それから何度か訪れたが、ケータイの基地局(電柱)が建った時に、重機が入り、ホームの石積みの一部を壊してしまった。後に地元の有志が立ち上がって保存の動きが出て、崩れた部分の簡易的な補修もされ、ホームに模擬駅名標が立てられた。それから行ったことが無かったので、今回は楽しみだった。草ボウボウの路盤跡も草が刈られ、ホーム上もきちんと整備されて歩けるようになっており驚いた。あいかわらず国道からの入口はわかりにくい。が、Google
マップがあれば何の問題もないので幸せだ。音威子府の道の駅に寄ってみる。ここではかつて、音威子府ソバを売っていたが、材料である麺が製造中止となって音威子府ソバは断絶した。その後オリジナルラーメンをやっているそうだが、誰が作ったか新しいソバを提供していると聞いていたが、なんと火曜日は道の駅自体がお休みだった。張り紙があったが、人手不足のため、食堂でのソバの提供は中止しているとあった。お持ち帰りの新音威子府ソバはあるみたいだったが…。こことJRの駅の間くらいには、「新」音威子府ソバを提供する店がある。何でも後方支援部隊によると素ソバで660円、天ぷらソバで700円と普通にソバ屋していてお高い(天ぷらとの差が40円は謎だが)。かつてJRの駅で提供されていたのは駅ソバだったのでお安く、貧乏な私でも食べることができたのに。もちろん、JRの駅にも寄っておく。とりあえず変化はほとんど無い。かつて駅ソバがあったところは、遺影なども片づけられ、のれんも外されて「閉店」とだけ書かれてあった。旭川ナンバーの車のジイサンが来て「なんだ閉まっているのか」とボケたことを言っていたので、店主が亡くなったことを教えてあげた。次の質問は「トイレはどこだ」だったので、なかなか逝ってるジイサンだと重う(笑)お腹も減ったので音威子府のセイコーマートに入る。ここも何度も来た店だ(それを言えば他の所だってそうだが)。昨日、何でも後方支援部隊の彼に教えてもらった、お安い税抜き128円のパスタシリーズのカルボナーラを選択。鶏肉も入ってステキ。貧乏人御用達だけのことはある。味もあと数種類あるので楽しみが増えた。今年新発売のカップ麺、鷄塩ソバも買ってみる。発売記念の108円と消費税。音威子府でソバ食ったら何でも音威子府ソバ(無理ありすぎ)。ここから国道40号線を北上して幌延へと戻る。国道だけど、交通量少な目で走りやすい。対向車で黄色いN−VANを見たが、フェリーと道の駅あいろーど厚田にもいた車だった。パターンが似ているな(汗) 途中、実家からメールが入る。最近高齢の母親が不調だ。ちょっと調子が悪いと「救急車呼んで」…と言うくらい。処置の必要の無いくらいの気のせい。もっとも、もう90歳が目の前なので何があるかわからんのが難点。今回は、本当に救急車で行ったけど、カリウムが足りないくらいで他バイタル異常無し。点滴したら元気になって「もう帰る」とワガママ。これを人呼んで「死ぬ死ぬ詐欺」なのだ。待ち時間の間に風呂に入っておく。ということで、夕方になって車で日本海が側へと走り、利尻の夕日を狙うが、毎度の利尻がビミョーに雲にお隠れになる。まぁ、雨だと思っていたのにコレだけ見ることができたらよしとしないといけないだろう。急ぎ、幌延に戻り、セイコーマートにて夕食を食べ、酒を買い込んでキャンプ場に戻る。そして昨日と同じく車の中で酒を飲みながら忙しく作業をするのであった。 |