朝５時起床。テントは夜露で濡れているがまだマシだった。京都ナンバーのカブの爺さんが出てきたので話しをしたが、ここをベースにして身軽で動いているということだった。カブだとその方が楽しいと思う…確かに。撤収に時間がかかって出発は６時半。まだ肌寒いのでフリースとウインドブレーカーは着ておく。相内のセイコーマートで朝食。美幌を抜けて東へと走る。天気が良く気温も少し上がってきた。店外に椅子が見えたので東藻琴のセイコーマートさとみ店でホットコーヒーで休憩。そういえば、ＧＴＲじゃなかったと思うから２０年ほど前は駐車場に生えている木の下に椅子とテーブルがあって、休憩して行け…というイイ感じのコンビニだったのを思い出す。イスに座ってまったりと飲みながらタブレットにて通信を行う。２０年前はコンビニのオーナーと思われるオバチャンが息子もバイクに乗っていて世界旅行もしている…が、帰ってきて手伝ってくれることになったと嬉しそうに話をしていたことを思い出す。と、店員のおっちゃんが出てきて、珍しいバイクですね…と話しかけてくる。彼もゼファー７５０に乗っているという。バイク談義に花が咲いたところで、先ほどの昔の話をすると…「それボクです」と言う。世界旅行をして戻ってきた息子さんに会ってしまったのだ。お母様は３年前にお亡くなりになったとのこと。彼は６２歳だったので私とほとんど変わらない。そしてさらに笑えるのが彼もＪＡ５５ハンターカブを持っているということだった。短い時間ではあったが、昔の記憶とつながる貴重な体験をしてしまった。なんだか朝から元気が出てきた感じ。服もぬいでサッパリして斜里岳を眺めながら東へと走る。天気が良いので気持ちが良い。特に目的はないが、海沿いに走りたいのでウトロ方面へ走ってみる。オシンコシンの滝まで行って写真だけ撮っておく。時間的にちょうど良いのでここで引き返すことにする。今日は特にイベントが無いので止別駅のラーメン喫茶のえきばしゃにてラーメンを食べることにする。１１時に開店するのだが１１時半に到着すると８人くらいが既に席について待っているところだった。細く切った白髪ネギが盛られたツーラーメンを注文する。以前は１０００円を切っていたと思うが今は１２００円と良い値段だ。出来るのを待っている間に列車が来たので店に断って外に出て撮影。待っている時間で撮影できるとは効率がよい。ツーラーメンは、モヤシに比べて細いネギが出汁によくからみ、入っていたチャーシューと共に食べると良い感じで旨かった。ＧＴＲが新車だった２００８年にも来たが、廃車になる２０２４年にも来た店となった。飯を食った後、国道をそのまま網走に出て、能取岬へと行ってみる。天気が良くてここもキレイに見えた。停まっていた地元のモンキー＆クロスカブライダー、神戸のＮｉｎｊａ１０００ライダーと談笑。カブ、シャフトドライブ、昔のバイクの話などいろいろな話題で盛り上がる。観光のネタも無く特に急がない日なのでこういう雑談が北海道ツーリングらしくて本当に楽しい。ここから近くにある珊瑚草で有名な卯原内に行ってみる。珊瑚草がキレイに赤くなっていて観光客多数だった。続いて能取駅跡に寄ってみるが特に変化は無かった。次は佐呂間湖にも寄ってみてワッカや、かつてのＹＨ跡地を見て回ったが特に変化無し。少し早いが今日の宿泊地である計呂地駅跡の駅長の家に行ってみた。ちょうど、かつての管理人である自治会長でもある石渡さんが出ていてお会いできた。８６歳になって体も弱ってきたようで今年から交代したところだということだった。お会いできてラッキー。受付時間は４時半だということなので、中湧別まで行きホクレンのガソリンスタンドで給油、向かいにあるセイコーマートにて夕食の弁当とビールを買っておく。この交差点は、向かいにニコット（ホームセンター）があるし、セイコーマートの隣にツルハ（ドラッグストア）もあるとっても便利な場所なのだ。戻って４時半に受付。新しい管理人さんは４０歳の方で、バイクにも乗っており、なかなか話もおもしろく、これからが楽しみな方だった。先代管理人の石渡さんの指導も厳しい（笑）ようだが、これからも長く続けて欲しいと思うのであった。連泊している三重のＶストローム２５０ライダーさん（６０歳　定年）が戻ってきた。北海道を長く旅をしているようで、いろいろ話が盛り上がってしまう。なぜか仕事でＥｘｃｅｌで総務的なこともやっていたようで、作ったExcelの表を他の職員に使わせて起こるトラブルの話しでも盛り上がった。彼は北海道でExcelの話しをするとは思わなかったと笑っていた。今朝撤収するときに濡れたままになっていたテントを室内で干して乾かしたり、食事は冷蔵庫に入れて保存しておいた弁当を電子レンジでチンして食べ、冷えたビールを飲みながら歓談した。宿泊者が２名と寂しいが、なかなか濃い宿泊だったと思う。駅長の家にはコインシャワーもあるので５分１００円でシャワーを浴びてサッパリしている。バイクも屋根の下に置け、これで５００円なのでやめられない宿泊だ。寝る前に星空を見に外に出た。天の川も見える好天だったが、なぜか時々空が一部白く発光する。稲妻も無いし音も聞こえないので雷とも違うようだ。白くフラッシュの様に明るくなる。何度も何度も光って謎だった。ということで、消灯の２２時を越えて２２時半に就寝。二重窓の室内は、暖房もしていないが意外と暖かくカイロも不要で快適に就寝。

朝５時起床。空は少し雲があるが晴れ。気温は一昨日ほど寒くはない。昨日はテントも干して駅長の家でそのまま置いてさらに乾かしていたので収納する。テントが濡れるとなんだかかさばってしまう。急ぎ積載をするが…やっぱりの１時間半ほどかかって準備完了が６時半くらい。出発前に昨日のライダーさんと外で話をしていると、管理人さんも来て談笑。管理人さんの家もここから近く、我々が出ていたのが見えたそうだ。７時から掃除が始まるそうだが…朝から本当にご苦労なことだ。ちなみに前の管理人さんも方向は違うがすぐ近くにお住まいだそうだ。すごくローカルな世界だと驚く。ということで走り出すが天気も晴天になって本当に朝から気持ちが良い。とりあえず昨日も行った中湧別のセイコーマートで朝食。１０％の消費税でイートインで座って朝食。実は昨日話し込んでしまって今日の予定が決まっていないのだ。座ってコーヒーを飲みながら天気予報もチェックして（明日の昼から雨の危険性が高まる）今日の目的地を浜頓別に設定。が、そのままオホーツクを北上すると早く着きすぎる。午前中を使って、遠軽から旧白滝を経由、北見滝ノ上を通って紋別に抜けるルートを加えた。特に観光目的があるわけではない。遠軽まではペースが大してあがらないのだが、遠軽から上川に抜けるルートは無料の高速道路ができたせいもあって、マジで交通量が少ない。ほとんど車が走ってない。天気も良いし、視界が開けた道を気持ちよく走れる。旧白滝駅跡に着いたが、もうどこが駅かもわからない感じだ。続いて上白滝駅にも寄ってみる。と…先客のＺＲＸ１２００のライダーが居た（笑）彼は「何にも残ってないね」と言って去っていった。特に意味もなく丸瀬布駅にも寄ってみる。白滝シリーズが本家以外消滅したおかげで上川から白滝、丸瀬布と特急が各駅停車になっている（笑）複合施設になっている丸瀬布駅は特に変かが無いようだ。まぁ、まだ周りに民家があるしコンビニもあるのでしばらく廃止にはならないだろう。上川へは抜けず北上して滝ノ上のセイコーマートにて休憩。もう暑くなってきたのでアイスコーヒーを飲む。木陰に駐輪できたので、ジャケットとフリースを脱いでＴシャツ１枚になり、小さいイスを出してまったりと休憩。吹く風が心地よくのんびり気分だ。今日は、ウインドブレーカーは無しでフリースのみで走ってきたが、ここでフリースも収納。せっかくここまで来たから…と、北見滝ノ上駅跡にも寄ってみた。あいかわらずキレイに整備されて解放されていた。特に変化は無いようだ。このあたりの道は高速道路が並行して走っているわけでもないのに車がほとんど通らない。ツーリングには良い道だが将来は心配だ。紋別に出たが、昼前になったので昼食を…と考えた。昨日同宿のライダーさんから、すき家の５０円割引クーポンをもらっていた（彼はすきパスを持っていて併用不可だったのでくれたのだ）。Google先生の検索によると３ｋｍ戻らなくてはならないが紋別にすき家があったのでレッツゴー。めでたく５８０円の毎度の牛丼セットが５３０円で食べることができた。昨夜のライダーさんありがと〜。出発準備をしていると荷物満載のハーレーが入ってきた。話をすると、ハンターカブの伸びるリアキャリアを作っている人ということだった（ELJEFEというショップ)。二人乗りをしてかつ荷物を積むときに使うというかなりニッチなニーズに応える品だ。旅をしているといろんな人に出会うものだ。ここからは国道２３８号線を北上するのみ。海岸沿いを気持ちよく走れる。天気は快晴で、日が当たると暑いくらいだが、風が吹いたり陰に入るととても爽やかな良い天気だ。まさにツーリング日和。なんとなく道の駅興部にて休憩。気のせいではないのだが、今日はやたらと虫が飛んできてヘルメットで炸裂する。今日は暑いのでシールドは開けており、インナーバイザーを下げて使っているが、蜂が入ってきて一番端っこにてショック死。停まってヘルメットを脱いで取り除いておく。視界に蜂が見えるのは気持ちが良くない。道の駅おこっぺのトイレにてヘルメットのシールドを外して水洗い清掃。これくらいしないと取れないくらいの汚れだった。続いて入ってきたライダーさんもメットを掃除している。さらに虫がバイクにもつきまくって清掃したいと言っていた。普通のハーレーだったのでシールドも無いので大変だっただろう。彼ともしばし雑談。今日も急がないので雑談歓迎。道の駅おこっぺは、お祭りなのか出店が並んでいた。盆踊りの季節でもないので収穫祭か？列車を改造した宿泊所も健在の様子だったが利用者は見当たらなかった。しばらく走り、眠気が来たので乙忠部のセイコーマートで休憩。店の前にベンチがあるので…と入ったが、コンビニコーヒーが無いので缶コーヒーを買う。店の前のベンチも日が当たって暑くてトホホだった。これが陰だったら爽やかだったろうに。そして、さらに北上を続け、北見神威岬公園に入って、オホーツク海をバックに記念撮影。ＧＴＲ最後なのでセルフタイマーにて撮影。本当はちゃんとした三脚を持ってくる予定だったのだがすっかり忘れてしまった。仕方がないので超小型の本来はGoPro用の三脚で撮影。旧興浜北線も走った神威岬経由で浜頓別に入る。前回給油から３００ｋｍを越えての給油だが、セルフが無いので普通のスタンドにて給油。ＧＴＲはハイオクなのでリッター１９０円はキツい。予定していた１６時を少し回ったところで浜頓別のキャンプ場へ入る。ここは４００円と良心的で温泉も隣にあるので以前から人気のキャンプ場だ。私も何度か利用しているが、ここしばらく使っていなかった。テントを立てて温泉に行く。料金は６００円と一昨日と同じだが、露天風呂もなく浴槽も少なく、脱衣場にエアコンもないビミョー感が漂う温泉だった。ん〜せめて５００円以下というところか。セイコーマートに行き、夕食を買うが…なんだか弁当の種類が少ない。なぜかホットシェフも全く在庫が無く、結構新しくて大きなセコマなのに微妙な感じ。ちょうど目の前が公園になっておりイスもベンチもあったのでそこに移動してイートアウト。食事を済ませてキャンプ場に戻る。テントを立てる時から話をしていた隣のテントのＺ９００ＲＳライダーさんと談笑。彼は４３歳と私より２０歳若いが、いろいろバイク経験もあって楽しい会話だった。今のところ、いろんなライダーさんと話ができて退屈ということは皆無だ。今日は昨日と違い平日なので地元ライダーさんがほぼおらず、走っていてもすれ違うライダーも少な目。だが、人気のキャンプ場だけあって車の人はもちろんライダーさんも多くてビックリだ。ということで、少し遅めの２０時半にはテントに入って２本目のビールを飲みながらこのレポートを打っている。明日もまた、どういった出会いがあるか楽しみだ。景色や名物を楽しむ旅も良いが、何もなくても面白いライダーさんと出会える旅もとても楽しい。就寝は２２時半。今日も夜になって寒くなってきた。カイロも入れて就寝。しかし、夜中に３回目が覚めてトイレをする羽目になる。